17日の火曜日は、寒さも厳しくお店も同じように静けさが。昨日からの体調不良も合わさり、店主の心はお店の状態にも反映されるかと・・・・・・。
ですが、ファースト・ゲストは新年初のブルゴーニュの彼女が。昨年のM.V.Pは、驚いたことに新年初ワインのようで、期待に違わぬブルゴーニュの特級を。
・Richbourg'72 D.R.C
迷われていたワイン、3本をカウンターに並べながらも全然違う次元のワインをセレクトされました。ちなみに、今宵選ばれずにセラーに戻ったワイン達は、ラトリシエール・シャンベルタン’７８ ジャン・ルイ・トラぺ、
エシェゾー’６４ レオン・ヴィオラン、クロ・ヴージョ・ミュジニ’７９ グロ・フレール。3本ともにどれも魅惑的なワインでしたが、今宵は射止めるものが無かったようで、未だしっかりと試されていない「濃厚な豪村」へと。ここでも、悩んで頂けるべくヴィンテージが３つも。全てが、D.R.Cで’６３’６７’７２とグレートと言わずとも、中々の出来のオールドが。安心感は、やはり正規で頂いたこの中では最も若く、ヴィンテージ的にも悪くは無い’７２に。美しく熟成したガーネットの外観から、ヴァイオレット、カカオ、小豆の炊かれたブーケを放ち豊満なヴォリューム感でどっしりと迫ってきます。まさしく、シルキーでベルベットの様な、しなやかさが印象的でした。調子を崩したソムリエの体には、最高の秘薬かと・・・・・・。
ですが、お年玉のようなこのハイプライス・ワインいつでもご注文頂けるものではないでしょう。ありがたいかぎりです。
Sommelier R.Imamura
