Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

バラ咲く丘

9日の水曜日は、年末の勢いはまだまだ先だと感じさせる、落ち着いた1日に。
とはいえ、この日も東京からの祈祷しさんはビストロ、ワインバーの2フロアを上手にご利用頂け、オールドヴィンテージ特集にご協力いただけました。
・Chateau Montrose’78
・Chateau Pichon Laland’75
バラの咲く丘という美しい名を持つ、このシャトーは伝説によるとブドウを植える前に茂っていたバラ色のヒースの花の名に由来するそうです。サンテステフの2級に格付された、このシャトーはアペラシオン内の他のカロン・セギュール、コス・デストゥルネルに並んで人気の造り手。テロワールに由来する少し大地の土のブーケを持ち、がっちりとした骨格を誇るタニックなワイン。’78ヴィンテージは、
これまたマダムのバースデイイヤーしなやかに丸みを持つものの、まだまだ元気すぎる感をも印象付ける未だに将来が見える1本。
ここのところ、抜栓の機会が多いラランド。やはり2級ではダントツに私好みの、
シルキーでよくゆうベルベットのごとき滑らかさに、質感、素性の良さを感ぜずにはおられません。カベルネの比率の低いところに答えはあるのか、トリュフの香り
は嫌みなくエレガントに拡がりフィネス溢れる優雅な30年熟成。
またこの日は、ブルゴーニュからもグランヴァンが深夜のお騒がせカップルは、愛らしきドクターと祇園のおねいさん、
・Clos de Tart’93 Mommessin
こちらも、ここのところ相性の良い貴重な1本。惜しげもなくお勧めしておりますが、完売した時に後悔するであろう特級畑は、先日の’85には及ばないものの約
12年の時の流れとともに、苺のコンフィのような熟した甘味と和三盆のような自然の糖分も見受けられる上質なピノ・ノワールかと・・・・・・・。
さて、ヌーヴォーも近づいておりますが京都は毎日、ブッシュさんの来京に際する
交通規制が厳しくブッキングする当日はいかに?といったところです。
あと、20日のワイン会のキャンセルがでてしまいました、突然ですがどなたかいかがでしょう?ブルゴーニュの古酒は貴重です!

Sommelier R.Imamura