Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

記念日のご利用

13日の火曜日は、フランス、ロワールより一時帰国されたドクターの、お連れの方のバースデイ利用がございました。昨年も同じように過ごしていただいたのですが、前回はフルートの吉村さんの初登場と言う、思い出深い内容でもありました。今回は前日のご予約だった為、プレゼントのご所望がございましたが、生演奏はご準備出来なく、その代わりにヴーヴクリコさんのトラベラーズバッグと言う、ルイヴィトンのイメージもちらつく保冷バッグに、グラス二脚とハーフボトルがセットになったものを差し上げる事になりましたが、どうも女性よりドクターの方が欲しがっておられていましたが、いずれにしても、大切な記念日にご利用いただける事は、私共にとってこれ以上無い嬉しい思いがございます。
本日は、
・Chateau Latour A Pomerol‘75
彼女のバースデイヴィンテージはやはりボルドーがよろしいかと。ちなみにブルゴーニュのレザムルーズをご希望されましたが、良い頃合いのものが無くて申し訳ございませんでした。
もう一つちなみに、昨年はムートンの‘75でしたが、それ以前に私は、このお二人のオーダーのカロンセギュール‘75のコルクを真っ二つにハートブレイクさせた経験を持つソムリエです。また印象的だったのが、半分冗談だったのかもしれませんが『半年ぶりにグランクリュを飲んで、やっぱりおいしいなぁ』と・・・。私共以上にいろいろと飲み込まれているドクターも、フランスの地で一生懸命頑張っておられるのだなぁと。また私自身を見つめ直す良い機会でした。
それからこの日は、関東からの御常連のドクターも、¥50,000−でのブルゴーニュをとのことでしたので、ご一緒にセレクトされたものは、
・Chambertin‘89 Louis Trapet
自然派ワインの認められるべき造り手の一人のルイ トラペは、丁度転換期のグレートヴィンテージ‘89。特級ワインらしく、口に含む度に味わいが変わる複雑この上ないピノノワールアメリカンチェリーのような甘さのアタックの後に、中盤の柔らかい酸があり、アフターはほうじ茶の様な骨格のしっかりしたタンニンが存在感抜群で、まだまだ永い将来が見える一本かと。
ちなみに彼は、この後にもハーフボトルで、
・Mazis Chambertin‘97 Faiveley
をお楽しみになられました。やはりフランスワインのウェートは高いかと・・・。

 Sommelier R.Imamura