Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

良いことも悪いことも

2日の金曜日は、フランス帰りの私共に忙しさを与えてくれました。
本日は、左岸好きのムッシュと、ブルゴーニュの白の紳士、そしてペトリュースの男など色々な思惑が・・・。
・Tertre Rotheboeuf‘97
・Vieux Chateau Certan‘89
・Meursault.Clos des Perrieres‘79 Albert Grivault
・Chevalier Montratchet.Les Domoiselles‘87 Louis Jado
・Chateau Beychevelle‘70
などなど、勢いを感じさせるワインの数々が・・・。
サンテミリオンのテルトル ロートブフは、今回フランスの生産者達も声を揃えて認めていた造り手の一つ。バイオレットの甘い誘惑が・・・。
ヴィユー シャトー セルタンは、カベルネの骨格がはっきりと出てくる、ポムロールの異端児的存在。
ムルソー.クロ ド ラ ペリエール‘79は、畑が素晴らしかった。真四角の石壁に囲まれた高貴な畑から、イメージ通りのモカの香りが立ちのぼり。まだまだ活き活きとした酸が印象的な白ワイン。
ドモワゼル。レディを意味するこの畑は、ハーフボトルと言うこともあり、色濃く、美しく熟成しており、フランスの女性は10年後半でも色気を感じさせるものかと・・・。
ベイシュヴェル‘70は、シャトーを訪問できた作り手の一つ。予想通り偉大なヴィンテージであり、つい数日前の事が脳裏をよぎります。嗅ぐやかに拡がるトリュフの香りと、黒く濃縮された果実の香りは、時間と地球上の距離を乗り越えるかのごとく、私の頭の中に移ろっておりました。
これまたソムリエ名利に尽きる一日だったものの、一撃の破壊音が打ち砕きました。ぶどうの蔵で最も高価なデキャンタを落下させたソムリエは、一体誰でしょう?

 Sommelier R.Imamura