Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ'96'72

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本日も 筋トレを。そして、我が家の次男は やはり高校では弱小野球部に所属するようです。異なる部活に入るのが目的で高校選びも為された気がしますが、まあ 子供の進路はそんなものかもしれません。硬式のグローブは、確かに中々のお値段で また明らかに軟式のものとは革の厚みが異なり バイク用のレザージャケットのそれのような。そして、珍しく ありがとう とぼそっと言っていたので ほんの少しの安堵は。

そう、昨日 お金は勿論だしますが お願いする際の態度では無いのでは?と小言を伝え 最後に 大谷翔平だったら どうするかな?の一言が効いたのかもしれません。

そう、今は野球人の皆さんにとっては この台詞は響くだろうなあ?最高のプレーヤーが人間性も高いとは 今までも中々。柔道家ぐらいでは?

ちなみに 彼のゴミを拾う行動についてもですが、出勤すると必ずエレベーターホールに食品のパッケージのゴミが捨てられており。観光の方々の行動でしょうが、まあ コンビニの存在で確率は上がりますが スタートからゲンナリさせられます。まあ、掃除をするのは当たり前ですが 旅の恥こそですよ。

で 昨夜の 素晴らしい熟成は

・Joseph Perrier Cuvee Royale’96

・Clos Vougeot’72 Laboure Roi

前半にお越しの女性陣。もう長いお付き合いになりました、実際には何時も1~2杯のお友達でのお越しなので 僕の顧客の中ではある意味稀有な存在ではありますが、何時しか 世間話を交わすような顧客の一組になられております。今宵も、変わられないお姿ながらコロナ禍を超えての3年ぶりになったのかな?病気自慢にもなりましたが、ふと語りあいたい大切な顧客の一組かと。

中盤以降は、こちらは東京からの。珍しく女性を伴われてでしたので、やや言葉は慎重に!でしたが、ワイン会仲間のようで 何時ものおっさん同士とは異なる思いも有られたかと。

前回は、酷いくらい僕も飲み込み 最終はお見送りすら・・・・の暴飲でしたので 今回はどのような展開かも読めず 先ずは’96から。とは言え、ジョセフ・ペリエのキュヴェ・ロワイヤル 一般的には十分な飲み頃のプレステージ 黄金色に熟れた極上の儚げな泡は二日酔いも吹き飛ぶ 優雅さかと。

ヴィンテージ’74か・・・・・手持ちがない訳ではない。現実的なボトルはボルドーしか今は。ブルゴーニュも無い訳ではないのですが、本物の王様しか持っていなかった。探してはおりますが・・・・・。ただ、ある意味卑下されるようなヴィンテージとは言え 特にブルゴーニュの素晴らしいボトルに出逢うと驚くほどうっとりとさせられる機会を感じていただきたくて この’72に。’74’73’72 どのヴィンテージも左程の差はないであろう印象ですが まま 大手ネゴシアンのグラン・クリュになりますと 別の意味でも驚きと 恍惚に。嘗ては裾ものの格の畑のものはジャスコでも見かけた ラブレ・ロア ですが、流石にクロ・ヴジョは無かったような?

嘗ての’73の抜栓時同様の 完璧な熟成の状態に また 感じ方はそれぞれですが まだまだ熟成が可能だと おっしゃられたワイン・ラヴァーのムッシュに 今宵のセレクトは意義あるものであったかと。お会計は少し おどおどとはしましたが ままご理解の範囲だったようなので はあ やっぱり特別なオールドの存在は、本当の意味での一期一会になりつつです。是非とも 決してリーズナブルではないのですが、意味ある飲み物を特別な方と語らいながら!

Sommelier R.Imamura