Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ'65に 尽きる晩

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本日は、雨も激しく 完全に半身浴のみの休息を。

ジョギングには行きたかったのですが、まま 休息の言い訳が出来ました。

で 昨夜は久々にソファー席も使用する2ラウンドの晩で

・Vouvrey’03 Lemaire Fournier

・Edelzwicker Cuvee Beatrice’99 Audrey et Christian Binner

・Nuits Saint Georges 1er’99 De L’Arlot

懐かしい再会でもあったようです。故人を介してのご縁だったようですが、こちらも素晴らしきワインを。

正直、使いあぐねていたボトルではありました。ですが、今回お越しの方々は ワイン生産者さんと中華のシェフもおられ 懸案の自然派のお好みが有られ。

その中でも僕の手持ちの限られた手持ちの フルニエのヴーヴレ、若干の甘みの強さはとてもエレガントで こちらは上質な生産者。ですが、辛口とは言い難い銘柄でもあり こう言った嗜好の方々の存在も理解は出来ます。

もうひとつの自然派アルザスの優良な生産者のビネール、ヴィンテージ’99は もう中々見かけないボトルではありますが、抜栓のコルクから違和感はあり お伝えしていました。テイスティングの段階では まま強いブショネでは無かったものの Noでしたので。まま、コルクに関しては どうしようもないですが 既にこのインポーターは存在しないので 悩ましい扱いにはなってしまいます。

ブルゴーニュの赤は、やや若い段階ながらも このヴィンテージ’99のラルロは香りが開きつつの 流石に上質なニュイ・サン・ジョルジュを仕込んでいた。偉大な作柄にピノ・ノワールの優雅なぐらが感じられ そうだな 将来にまた出逢いたいなあ!とも感じられるボトルで。

後半はお相手出来ない時間帯もありましたが、是非ともまた京都に寄られる機会があられましたら是非とも。

・Pierre Moncuit Grand Cru’06

・Virginie de Valandraud’02 St Emilion

・Y de Chateau d’Yquem’65 Lur Saluce

こちらも今回も極上の素晴らしきワインを。ただただ、やや勝手が異なる時間帯もございましたが ソファー席にて深夜まで 楽しく素晴らしき晩に。

つぶやきに反応していただいたようでの ピエール・モンキュイ。’06の若さは否めないものの 大ぶりのグラスにて じっくりと腰を据えると それに応えてくれるのもヴィンテージ・シャンパーニュの意味があるもので。

何時もでしたら白ワインのご所望ですが、赤のリクエストに やや躊躇もありましたが ご所望は舞妓さんの’02にてでしたので。色々と悩みながらも右岸のモダンなスタイルのメルローを。シンデレラワインのセカンドですが、もう豊満なたっぷりな味わいに ややグラスは進んでおられませんでしたが ままこれも 僕の今までのお勧めの所以かもしれません。

〆は、もう紫煙を我慢できない 極上の’65のイグレックを。’70年代の前半までしか経験はなかったのですが この’60年代でも非常に難しかった作柄ながらも ここまで素晴らしいセミヨンの貴腐の香りを嗅ぐわせながらの 基本的には辛口のボルドーの最上の1本は これもまた忘れられないボトルに加えられました。

はあ、これでまた もう1本の手持ちの’66も より興味が沸くワインへの飽くなき欲望に駆られます。

そして、少し休憩してしまうと 強烈な雨脚と 大量のワイングラスの洗浄に追われる早朝でした。ありがとうございます。

Sommelier R.Imamura

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