Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

大瓶の晩

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本日は、完全に休息を。そして、半身浴をこなしてから何時もより早めの出勤に。ご予約が有るわけではないのですが、今朝がたまでの片付けは終わっておりませんでしたので。回転ぎりぎりまで、半裸でグラスを噴き上げて何とか見栄えは良くなりましたが 相変わらず昨夜も飲まれましたね。

で 昨夜の大瓶の祇園祭の前哨戦は

・Premium Yebisu Meister 小瓶x10

・Palmer & Co Brut’08 1,500ml

・Pouilly Fuisse Vieilles Vignes’05 Chateau-Fuisse 1,500ml

・GAIA & REY Chardonnay’02 Gaja 1,500ml

・Charles Ellner Brut Reserve’90 3,000ml

・Hermitage Chevalier de Steranberg’79 Paul Jaboulet Aine 1,500ml

・Chateauneuf du Pape La Grappe des Papes’79 Paul Jaboulet Aine 1,500ml

・Corton Charlemagne’80 Louis Latour

・Chateau Coutet’98 Sauternes

7月10日は、こちらの日!と言う関連になります。今年も素晴らしく 15名でしたか、最終はもう 楽しくカウンターな中に立つ 久方ぶりの印象も。 

また例年は、これに一人で立ち向かうのですが 何となく連絡が付き 日曜日と言うラッキーな流れで何かとお手伝いをしてくれるソムリエの彼が来てくれたことで 非常に余裕が生まれ 感謝の気持ちでいっぱいです。調理経験もある彼の存在が、新たに生まれる様々なご要望に ほぼ指示を出すことなく難題もこなしてくれ今まで以上に見直してしまいました。まま、最初の前菜のカプレーゼの盛り付けから フィーリングは合いましたので 安心して。はあ、やはり こんな形での承継にような存在は必要なのかもしれませんが まま彼もいつかは独立を見据えておりますので 何時かはライバルですね。ありがとう。

ちなみにお料理は、カリフラワーのスープ、生ハム、トリュフの練りこまれたサラミ、パンチェッタ・ドルチェ、モルタデッラ、タコのカルパッチョ、ラムとオリーブのテリーヌ、鴨のスモーク、馬肉とパルミジャーノカルパッチョ、豚肉のキッシュ、ナポリピザ、蟹のトマトクリームのパスタ、パパロンチーノ、フロマージュ

これくらいを大皿にて盛り込んでのご準備でしたが、結局ほぼほぼ完食されており 俄然やる気にならさせられます。

最初はビールは必要でしょう、ホストのお越しの前から これくらいは。僅か10本だけ買い込んでおりましたが 気が付けば使い切りでした。

前座のような扱いになってしまいました、パルメのシャンパーニュ’08は このあたりの やや若いマグナムのボトルの手持ちは重要です。いきなりのオールドでは、後が困るもので。

もう1本の前座でもありましたが、ただ このあたりの’05くらいから その存在感は増していきます。フュッセのヴィエイユ・ヴィーニュですからね、優良な作柄の’05は熟れたシャルドネの濃密感が楽しいかと。

ヴィンテージ’02のこのガヤは、芸妓さんが先日のお越しの際にリクエストのような形になりました。20年ですか、予想以上に熟れており 幾分進んだ味わいながらも お好みにあたってしまう展開になり ここからが本当の意味でのスタートかと。

お口直しと言われましたが、そうですね 結果この3,000mlのシャルル・エルナーのミレニアム・ボトルのヴィンテージ’90を。予想以上でした、もっと熟成を経ているかと想定しておりましたがレギュラー4本分のその大柄なボトルは熟成をゆっくりゆっくりと。何処かしらデゴルジュの桃の缶詰のジュの部分が感じられる、これはこれで また美味な記念ボトルかと。意外にあっという間に飲みつくされてしまいましたが。

そして、結局幾つかの選択肢の中から やはり 少しでも熟成したものを選択された和尚は変態だなあ。以前も’75を飲まれましたが、まま やはりこれがイメージ通りのオールドの存在感かと。とは言え、これでこのジャブレのステランベルグのマグナムも使いきりました。有難い限りですが、やはり無くなるもんだな。また、出逢いたい優良銘柄かと。

合わせえ、奥のソファー席では完全に女子会になっておりましたので 敢えての赤ワイをお勧めして。折角でしたのでジャブレを合わせてシャトーヌフを。こちらはヴィンテージ’97で少し可愛く攻めましたが、実は’78の手持ちもありました。ただ、この段階で もう既にどうなるのかの不安も過ってはおりました。勿論、’97もローヌのらしさがぷんぷんと漂う逸品です。そう、これだけのボトルの中で赤が1本だなんて稀有な姿かと。

〆のような形で本日の助っ人のソムリエにお気遣いをいただく形の、レギュラー・ボトル。LLのシャルルマーニュの’80は、結局ご案内の前に抜栓されたか。やや、淡さは感じられましたが カウンターの端っこで 少数の方々で堪能しておりましたが ばれてしまうもの。お裾分けは致し方なく、素晴らしき熟成の世界観かと。

ここで少し運動に出られる方々を尻目に、今回の興味深いご近所のバーの店主さんが来られていましたのでお引止めして 紫煙貴腐ワインを。意外に様々なお話が出来て楽しかったです。狭い世界ではありますが、ご縁が中々ないものですからね これを機会に是非ともお邪魔したいものです。ちなみに彼は、カウンター内の業務用の洗浄機に興味津々でしたが そうですよねこの什器は僕の生命線でもあります。ただ、高額なのです その代わり丁寧に扱えば既に30年が目前に。

そして、お戻りになられたホストはお隣の宿泊施設に。最終のウイスキーを舐めるようにいただき この晩を終えました。

ありがとうございます。ただ、これ ご請求の額が悩ましい限りです・・・・・・。

Sommelier R.Imamura