Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’01’95’89’89’73

休日は次男の休日参観に。その後も 慌ただしくですが 買い出しや 久々のテニスにも。贅沢をしている場合ではないのですが・・・。
ですが、やはりジムでの汗も気持ち良いのですが お日様の下での 子供との運動は また 別段の珠の楽しみでもあります。子供用の小さなラケットを購入してから 微妙に ラリーも続くのですが。そうなると彼も 俄然 興味を持つものです。
で 先週末の 久々の素晴らしき晩は
・Pommery Louise'89
・Chambolle Musigny'89 Servelle Tachot
・Saint Aubin 1er'01 Marc Colin et Fils
・Corton Charlemagne'95 Louis Jado
・Corton'73 Antonin Rodet

出勤時から何度かお電話をいただけていたのですが すれ違いで。それでも 数回の内に連絡が取れて幸いででした。
そして その前に ひょっこりと ご新規のご夫婦も。明らかに 今夜は 学会が行われていたことが直ぐに。
こちらのマダムもドクターのようで ご主人が選ばれた ルイーズのヴィンテージ'89は 奥様が開業された年のようで。プレステージの中では やや 人気が低いのかな?の価格も 強烈な高騰まではいきませんが それでももう'89も 市場では中々。意外にも 熟れた質感も勿論ですが 若さも残す味わいに 良好なヴィンテージの '89の素性が。
くいくいと ハイペースにも感じられたシャンパーニュの飲みっぷりと言いますか。リストをじっくりと吟味されていましたが 途中からは バタバタとし始め 結果的には ある意味 興味深いハーフのブルゴーニュの しかも'89へと。粋な計らいとも 言いましょうか?ですが このボトルが最終の シャンボール・ミュジニで。ハーフの熟成の 速さを物語る味わいながらも 村名ですら 味わい深い 人気のアペラシオンで。
こちらも遠方からでしょうが またの機会が得られれば幸いです。
先のご予約の ドクターは 山形より。数年ぶりですが、今回も奥様と 今宵はお客人のご夫婦の こちらもドクターで。苦戦する中でのご利用は本当に嬉しい限りで 俄然 テンションも上がるのですが 何とも やはりの学会と 意外なことに ご子息が京都で 調理師学校に通われることになったようで。医院は継がれないようですが、やりたいことが見つかることも大切かと。
出だしは サン・トーヴァンから。これで十分な 愛らしいブルゴーニュの赤の楽しみを沢山湛えているのですが 長い晩ですから。
今宵の ワインの選択は どんな流れか 当然ながら お伺いする次第です。白・赤の1本づつに結果的には ですが どちらも5種づつのボトルから 選ばれたのが 白も赤も グラン・クリュで そして なるほどのコルトンの丘から。
ジャドのシャルルマーニュ、意外かもしれませんが 余り記憶がないのです。やはり 同じルイでも ラトゥールの方が明らかに経験が多いだけに。勿論、この優良な 造り手も ドメーヌ・ラインからで 偉大なヴィンテージの'95で。十分に飲み頃でもあった 照りのある 白髭は シェリーのニュアンスも含みながらも しっかりと のろみのある 甘味に 俄然 盛り上がる 上質なグラン・クリュ。
〆の赤は アントナン・ロデのリコルク物。ですが、これは蔵出しで しかも確か 約10年ほど前のリリースなので コルクの浸透具合も半分くらいかな?ようやく リコンディションの影響からも解放されたような印象で。明らかに綺麗なピノ・ノワールの艶やかな質感で 43年の時の流れが遷ろう これもまた グラン・クリュの逸品です。
少しづつ 少しづつ ですが 貴重なブルゴーニュシャンパーニュの本当に 飲むべきボトルが 消えていきます。
仕入れと 支払いのバランスも 悩ましいですが こんな瞬間瞬間の為に 存在するのも ソムリエの仕事かと。
またまた、遠方ですが 心より。
Sommelier R.Imamura