Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’98’96

遂に”かきこみ”に至れなかった晩が。本日の朝方から、休むことなく動きづめでしたが 長男の中学校の入学式で。300人近い新入生が入学した、中々のサイズの学校ですが 新たな希望と共に頑張ってくれれば!驚きは非常に何と言いますか 厳つい校長先生のお姿に これもまた期待を。
で昨夜の晩の 今月の逸品は
・Blanc de Lynch Bages’96 Bordeaux
・Gevrey Chambertin Les Champeaux’98 Donis Mortet

何となく派手ではないものの、連日の飲酒量が増す 4月の展開に ありがたく。
桜の花びらも 靴の裏に踏みしめる季節になりますが、少しでも葉桜になる頃が遅れることを心より。
今宵も相変わらずの ドクターは看護婦さんを引き連れて。多少は傍観者になる方が良いこともあるのですが、ほどほどに。
重たくない白ワイン!との流れに 軽やかなスタイルの中に熟成のエッセンスを加えるボルドーの白もお勧めを。使い勝手の良かったシャトー・ランシュ バージュの’96はこれも後残すところ1本の手持ちになることに。ゴージャスなブルゴーニュシャルドネに比べると 繊細な味わいと 何処かしら磯の香りを感じさせるアロマに川沿いのエリアのそれが もっともなのかな?
今月の特集に掲げておきながらも、正直僕の扱うヴィンテージの中では やや若いものに感じさせられてしまう故ドニ・モルテのコレクション。昨夜のプルミエは、今回の中で最も輝きを放つ1本ではあったかと。たった2年間の違いとは言え’98の熟成感とまではいかないものの 落ち着きを放つ中庸なヴィンテージでも。一貫するモルテの果実の抽出のゴージャスさは変わらないものの 余韻の拡がりと残り香の優雅さに このシャンポーの偉大さがはっきりと。
中々のワインおたくに任命させていただくムッシュでも初の体験だったこの造り手。確かに扱う機会も決して 安価なものではないだけに限られますが故人を偲ぶとまではいかないながらも 混沌とする業界でもあるかと思われます 特にブルゴーニュの市場の高騰はこんな造り手の思いも少なからず。

             Sommelier R.Imamura