Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’99’85

本日のお昼間は、完全に14:00まで寝入ってしまっていた・・・・。お天気の影響も有るのでしょうが、中々目が覚めなかった。時間がもったいない気もしましたが、致し方ない。
ただ、7:00過ぎに帰宅してベットの中で気になったのが最近裏庭だけではないのですが 猫が盛りを迎えているのかな とても煩くて・・・・・。
で昨夜の連夜のLLのグランクリュ
・Chambertin Cuvee Heritiers Latour’99 Louis Latour
・Chassagne Montrachet 1er’85 Chapelle & Fils

前半のご同伴のお姉さんですが、確か昨年も同じような台詞をさせていただいたような・・・・。
2月のスタートは、この街もお化けと言う風習もありますが それ以外のバレンタインデーの営業が早々と。そんな営業電話をもらわれたのでしょうかね?のムッシュも苦笑されていましたが、ままご理解された上での大人のお遊びを感じさせられるだけに 有りかな。
対照的に中盤におひとりでお越しのムッシュには、若干失礼ながらも悲哀を感じさせられた。個人的には解ってあげたいものの理解は不可能なもので。
そして深夜のお客様がたが今宵の本番でもあったのかもしれない。
久々のお姉さんがお連れになられたムッシュは、前回のご利用時には大分出来上がっておられ 今回とはお人柄が真反対だったようにも記憶します。
今宵は気さくな、とっつき易さも有られ 結局贅沢なグランクリュへと。数本の特級は選択肢に含まれていたのですが結果こちらを選ばれたのは やはりこの造り手の安心感以外の何ものでも。
まだまだ若さを残しながらも、このヒエラルキーにしか持ちえない香りの層と余韻の優雅な繋がりは先週末からのストーリーを繋げるような。時間はシャンパーニュのオールドの世界にお誘いしたく。
打って変わっての団体さんは これまた対照的だったのですが お化けで大分飲まされたご様子の。ただ、もうソファーで寝こんでしまうような方と まだまだ正気を保ちながら 今宵の最後の上質な1本を求められる方では色々で。
順調にお父さんのお立場を引き継がれつつ有られるムッシュに これまでも長いお付き合いになりましたが 変わらぬご愛顧を心より。
大量の生ハムと オルトさんの手打ちパスタの京赤地鶏と茸のクリームソースで流し込まれたのは シャペルの熟成した赤のシャサーニュのプルミエ。こちらも偉大なヴィンテージの’85だけに先の’99のシャンベルタンとはまた異なる世界観がはっきりと。比較の対象としては格の違いがありますが 何よりもこちらの持ち味は 柔らかくまとまったバランスの酸の円さに 茸を誘う熟成したものでしか得られないシャンピニヨンの熟れた香りかと。

            Sommelier R.Imamura