Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’01’01’97’86’83

休日に愛用しているオメガのシーマスターが、全く動かなくなった・・・・。約3年前にどうやらオーバーホールをしていたようで、何時もお願いしている 彼のところに持って行って思い出した。
どうやら 大量の汗の入り込みや皮脂汚れもあったでしょう、なにせ子供たちとサッカーやキャッチボールをする際でも付けていたし 50年落ちのものだから防水機能も完全に朽ちているそうなので。
結果、またまたオーバーホールのご依頼になりますが 3年に1度は致し方ないか・・・・・。
で先週末の完全にブルゴーニュの晩は
・Corton’01 Louis Latour
・Corton Charlemagne’01 Louis Latour
・Griotte Chambertin’97 Ponsot
・Mazy Chambertin’83 Joseph Roty
・Nuits St Georges Clos des Argillieres’86 Daniel Rion

不穏な展開の晩でした。学会が有られる際は、何度かご利用いただけるであろうドクターたちの動きもさっぱりなのと 先日お断りせざる負えなかったムッシュのお越しもない 週末の月末に閑散と。
お初のムッシュ、お二人にも 申し訳ないくらいの閑散具合に 中々難しく。
飲み頃とまでは言えないかもしれませんが、非常に洗練さらた味わいに このルイ・ラトゥールのコルトンは思わさせられます。しなやかな果実味に酸は もう既に円く。そしてグラン・クリュ特有の優雅な余韻が非常に好意的で。若干の 淡さがありますが これもまた彼らの持ち味とも言いますか。
深夜のお姉さんは、こちらも新年初の滑り込みのように。
呑み込んだ晩のようで、ハーフで勘弁を!とのことでしたが、そこでも面白味のグラン・クリュを。また、こんな機会に個人的な楽しみもソムリエには必要かな?の造り手とヴィンテージを遊んで。お客様には全く関係ないことではあるのですが、店主には興味深い経験値を。
’01の白髭は、これまた上質なトロリとした雫にて。やはり、僕自身もそうなのですが 白やシャンパーニュの上質な熟成を呑み込むと その世界観にはまられる方も多数です。赤一辺倒も 有りですが白もまた恍惚の。
深夜に待ち人来たりました。2:30ぐらいからの3本でしたので、中々週末の疲れは出ましたが 東京からの先月も臨時営業をさせていただいた方でもあったので。
ポンソのグリオット、この銘柄と言えばの代名詞的な存在ですが それも十分な味わいで。流石のこれもまたグラン・クリュで香りの密度が他を圧倒する。だから、この名が与えられた訳でしょうが。
今夜は、何処までもグラン・クリュ。僅か1%しか生産されていないカテゴリーなのに、何とも贅沢な・・・・・。
ジュヴレの通好みの優良生産者ですが、これもまた大切にストックされたものですが 大分値切られてしまったけど・・・・。
先のポンソに比べればアタックの果実の拡がりは、ややこじんまりですが 余韻やバランスは正に飲み頃をはっきりと意識させてくれるジョセフ・ロティでは。若い頃は、酸の硬さに無骨な印象の彼のマジなのですが もう中々出会えない逸品でもあるかと。
〆には ついにグラン・クリュを離れることに。それでも十分すぎるくらいのプルミエなのですが。’86のマダムに と言うような今宵の〆のアルジリエール。今宵は、これもまた素晴らしく骨太な味わいの中に しなやかさも含む逸品だったのですが 如何せん先の2本が上質すぎて。
それでも、意外にもお生まれ年は お初の東京からのマダムだったようで これはこれで堪能いただけたかと。
数少ない今宵のお客様ではありますが、ブルゴーニュの希少な逸品が手持ちから消えていくのは 嬉しくも また複雑な気持ちでも。
         Sommelier R.Imamura