Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

多数の抜栓ながら

本日のお昼間は、次男のMRIを。緊張の様子でしたが、無事終えていましたので安心しましたが 夫婦そろって気が抜けていたのか 会計をすませるとデータを焼いていただいたCDRを受け取らずに帰宅しておりました。まま、かかりつけ医の先生の所へ郵送いただけるようなので これも事なきを。
そして、本日は今年の新酒が届きました第三木曜日の解禁ですが 厳密には明日の晩の0:00には抜栓出来るので。今年は昨年までの3Lのルイ・ジャドではなく レギュラーサイズのドルーアンのものを僅かながらの発注になりましたが 週末にご依頼をいただいているので大切に使用することになりそうです。
で昨夜の抜栓は多数の晩は
・Chateau Coutet’90 Barsac

久々の遠方からのムッシュや珍しくの女性陣などで、ボトルと言うよりもグラスで幾つか と言う展開で。新しい銘柄が幾つか変更になるタイミングでもあったので僕自身もテイスティングと言う機会と前向きにグラスアイテムだけでも抜栓の練習になったかな?
シャンパーニュのテタンジェからブルゴーニュはミシェル・ゴヌーのボーヌの’98、ボルドーではサンテミリヨンのシャトー・スタール’01などを。
ゴヌーのボーヌは先日の機会で非常に肉厚な果実味を感じられるものでしたので、これは安心感で。
メルローのスタールは、’01のボトルはかなり 重厚なボトルに包まれており その中身もまたモダンなスタイルに変わったような印象も。右岸の品質は他のシャトーの流れ同様に 変化がなければ10年に1度の格付けの変更に耐えてはいけないのでしょうから これもまた大変なことでも。
いずれにしても、どちらの銘醸地のボトルも綺麗に纏まりを得ており 飲み頃を多少意識させる楽しい銘柄かと。
そして〆はグラス ¥3,500−と比較的高価なものにはなりますが貴腐の熟成が。飴色に熟れたバルザックのクーテは’90と言うこともあり貴腐のセメダイン感は削ぎ落され 甘みが酸とのバランスを取りつつの非常に洗練された甘口に。アレクシス・リシーヌが情熱を傾けた、このシャトーの過去の逸品でもある偉大な’90もグラスとは贅沢な。
ちなみに画像の細長ボトルは、カリフォルニアのカルト的な造り手のシネ・クア・ノンのもので。
個人的な手持ちも無かったので、衝動買いが為されたのですが まま。テイスティングの機会も数回ほどしかない 造り手だけに世評が後押しでしかないのですが、どちらも甘口のもので。
しかも葡萄品種がシャルドネとマルサンヌですので、興味深い’06のまだまだ若い段階でもございますが。寒くなるとクーテの’90など、甘口が恋しくもなるもので。

              Sommelier R.Imamura