Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’04’94


本日のお昼間は画像の通りです。気にかけておりました、次男の乳歯が抜けないことは解決いたしました。抜け痕からも推測出来るかと思われますが、前歯が二列に並んで生えて来ていたのです。まるで、妖怪のような状態に これは矯正などで大変なことになるのかなあ?と心配しておりましたが、何のことは無い 簡単に歯医者さんに抜いていただけ。彼自身は、初めての歯医者さんでもあり ペンチで抜かれてしまったので やや放心状態でもありましたが ままこれで解決と言うことで。しかも京都市は税金は高いけど、小学生の医療費は本当に。今回も自費負担はなんと¥0です。なんか申し訳なくなる・・・・・。
で昨夜の今世紀?のワインは
・Santenay Les Gravieres’04 La Pousse d’Or
・Dufour Collection Privee Yves Dufour Brut Nature 100% Pinot Noir’94

相変わらずの苦戦中の9月ですが、やはり古くからの顧客の方に何とか何とかの。
中盤から結局2本の今世紀のワインとのリクエストをいただいたドクターで。何時もは比較的熟れたヴィンテージばかりをお持ちするので、一体何時に成ったら’00以降のヴィンテージを持ってくるのか?と以前おっしゃられたことも。そんな意味深な表現を今回もされたので、今月の特集でもあるプスドールの’04を。それにしても、このサントネイのグラヴィエールは 数年前にもグラス対応をしていたのですが その頃からもう既に僕が若いブルゴーニュピノ・ノワールに求めるピュアな味わいの全てを兼ね備えた上質な1本だとかねがね。そして久々に今回もテイスティングすることになりましたが、変わらないその品質の高さに グラス対応をやめてストックした甲斐があったものと。
柔らかく華やかな香りが優しく鼻腔をくすぐり、ゆっくりと口中を果実の優雅な味わいに満たし 余韻にほのかな樽のニュアンスを感じさせつつ 優美に通り抜けていく その姿は正に。
おそらくは勿論熟成させても尚 美味なものかと思われますが 今はただ この姿もまた美しい1本で。
深夜の待ちぼうけになられたお姉さんは、結局飲み干されたな。勿論、僕も大分お手伝いさせていただいたことではあるのですが。
’94のブラン・ド・ノワール、以前呑み込んだ時はやや硬さを表現する 捉えどころのない姿が印象的だったのですが やっと落ち着きを取り戻すような 芳醇で骨太な味わいは黒葡萄が由来する何ものでも。ブルゴーニュの赤とシャンパーニュを比較は対象にはならないですが、10年の時の差はこの2種には余り感じられないな。やはりシャンパーニュは、より長い熟成を経たものでなければ その繊細な泡の味わいを感じ取ることが非常に難しいかと。勿論、造り手さんの哲学的な部分も様々ではありますが・・・・・・。

                   Sommelier R.Imamura