Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌのメルロ?

本日のお昼間は、妻の実家の墓参りに。と言っても僕だけはお迎えに行く時間帯の行動だったのですが、非常に激しい雨音に起こされて気が付きました。
それにしても、凄まじい雨でした本日の大文字の送り火は 決行されるのかな?この日の為に、お盆も毎年営業しているのですが・・・・・。それにしても、ぶどうの蔵にて13回目の大文字を迎えますが こんなお天気の16日は確か初めてかと。今年は夏のイベントは燦燦たる様相だな。
で昨夜の初体験のローヌの最愛は
・Vin de Pays de Vaucluse Merlot Reserve’95 Chateau des Tours (Reynaud)
・Virginie de Valandraud’00 St Emilion
・La Pialade’04 Chateau Rayas

お越しいただけて幸いでした。何となくおっしゃられていたのですが、この方がおられて 今宵の営業の意味がありましたがお互いに最後は酔っぱらってしまいお恥ずかしい限りです。
それにしても、本当のワインラヴァーだと思う。何時もながらお持ちになられるボトルは信じられないものが含まれており、その辺のソムリエさんでは太刀打ち出来ないだろう・・・・・。
お食事も旬の終わりかけの無花果やサルシッチャのラビオリなどで、お腹いっぱいでしたが やはりワインが今宵も。ルイ・ロデレールのハーフで口開けでしたが、今宵のお題目はコート・ディ・ローヌの最愛の造り手のジャック・レイノーの後を継いだエマニュエルのものを。’95ですのでジャックも存命の時代のものですが、ヴァン・ド・ペイなので正直ほとんど扱わせていただく機会がないものですが何よりも彼らがメルローを仕込んでいたのは知らなかった・・・・お恥ずかしい。そして勿論初体験にて。
香りは彼らの特徴となるセクシーなブーケをテーブル・ワインながらも全開に。口当たりはしなやかなものですが、やや難があるとすると余韻のタンニンが引っ掛かる感じが。グルナッシュやシラーの名手もこの葡萄品種では?の。まま、勿論並みのメルローとは比較にはなりませんが。
その対抗馬としてですが、ボルドーメルローのヴィルジニーの’00。うーん、やはりお料理に合わせたり 素直に呑み込むと明らかにキャッチーで解りやすいメルローの特徴を。嫌な部分を完全に排除された良く出来たワインなのは明確です。ただ、面白味はブルゴーニュ そしてローヌの古酒の世界観を開かれた方には・・・・・。
〆は予想通りの結果を。最初から心の中で決めてはいたのですが、正直このような飲み方をすべきかと。色々な価値観はありますが、同業者の皆様も様々な価値観でワインを呑み込まれているでしょうが正直ただテイスティングしているだけでは・・・・・。そして飲み頃のものを ちゃんと。
’04と若いヴィンテージですが、ラヤスの最も安価なアイテムながらも並みのブルゴーニュの造り手たちには足元にも及ばない酒質です。今宵最上の味わいを醸し出す、ラ・ピアラード。妖艶にしてセクシーな香りは正に彼らのもので、スムーズで果実の味わいが非常に綺麗なこの銘柄は 正に死ぬまでに1度は!の1本かと。決して高価なものでは、なかったのですが 今探すと 見つからないだろうな そして高騰してるだろうし・・・・・・。

                   Sommelier R.Imamura