Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’01’00’96’92’82’69

本日のお昼間は、所要で税理士さんの事務所にお届け物を。蒸し暑さはあるものの、日差しは穏やかでしたのでトライアンフで。今年の京都は本当に空梅雨だな、雨は嬉しくはないですが庭の植物達もやや茹だっており お湿りも欲しいような。それでも紫陽花と桔梗は美しい紫色を見せつけており、またメルローシャルドネも実が少しづつ大きくなり始めております。
で昨夜のブルゴーニュの一気に在庫が・・・・。でも有り難い。
・Chambolle Musigny’96 Philippe Charlopin Parizot
・Chambolle Musigny Les Amoureuses’00 Comte Georges de Vogue
・Clos de la Roche’92 Dujac
・Morey Saint Denis’69 Faiveley
・Vosne Romanee’01 Emmanuel Rouget
・Chambertin Clos de Beze’82 Robert Groffier

7月のご利用は意識しておりましたが、今宵のお越しは嬉しき誤算で。それにしても、6本の全てが希少なブルゴーニュの逸品ばかりが。並みのストックのワインバーでしたら、仕入れに焦りを感じさせられるような出方かもしれませんが まだまだぜんぜん大丈夫!ですが、かなり今回も値交渉が厳しく 収支は大丈夫じゃないような・・・・・。
今宵は男性陣だけだったのも、この本数に行きつく理由かもしれません。お一方はブルゴーニュしか飲まれないようでしたのでこれもまた。
シャルロパンの希少な’90年代の村名、’96はやや 青臭さも余韻に残りますが綺麗な愛らしさで。
色々とリクエストがありましたが、プルミエでお勧めを。これが一番意外で美味しかった。’00のヴォギュエは当然ながらまだまだ早い!だから破格のご予算をご提示させていただいたのですが、もっと大切に使うべき上質な1本だった。何しろ、ブラインドで飲むとカリフォルニアのピノ・ノワールと答えるだろう何とも豊満な果実味で。ちなみにこのアムルーズを¥50,000−を高いと見るか安いと見るかは様々で。ただ、おそらく市場では桁が変わる人気銘柄のような・・・・。
一番の評価を受けたのはこの最愛のドメーヌのひとつのデュジャックのグラン・クリュ。’92のネガティブなヴィンテージなど どこ吹く風でバランスの取れた味わいに やや香りの多彩さには欠けたものの優雅な1本。
結局はお遊びになってしまった偉大なヴィンテージの’69のフェヴレイの村名。実はコルクが落下しており お試しも兼ねたのですが、やはり香りは大分進んでおり。味わいは、賛否がありましたが時すでに遅しのような展開で・・・・・。
これもまた希少な村名なのですが、’01のルジェのヴォーヌ・ロマネ 良く出来たワインなのですが 流石にこの辺りからテイスティングの記憶はかなり希薄になり始め。再評価されるヴィンテージの’01なのですが 余りにも先の銘醸ワイン達のインパクトが・・・・。
〆はクロ・ド・ベーズを。’82の希少なグロフィエですが、柔らかい繊細な味わいに熟成を経ており。おそらくはより 大ぶりな果実の塊をイメージされていたかもしれませんが、これもまたシャンベルタンの肉付きの良さが表現はされていたかと。
何とも贅沢な晩でしたが、東京からお越しのこの方のお人柄には何時もながら やや気持ちが楽にさせられます。
                   Sommelier R.Imamura