Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

大中小

本日のお昼間は、完全に雨の骨休み。花粉症の症状も有るので可能な限り外には出たくないのがこの季節ですが、これだけ雨が降るとその影響もあろうかと。
なので、犬の飼い主の十か条にもある通り 少しでも愛犬はなちゃんと遊んであげることに。おそらく順調に育っていってくれてることと思われますが、確かに彼らの寿命は短いのだろうから少しでも。
で昨夜の小ボトルは
・Savigny Les Beaune Les Bourgeots’98 Simon Bize & Fils

結果的には雨も深夜もあり、やはり3月も半分が過ぎようとしておりますが相変わらずのゆっくりな展開です。後半にかけて暖かさも追い風に動きがあってくれれば良いのですが、増税の煽りも無ければ幸いです。
前半にお越しのムッシュは、前日の不足分を何時もながら律儀に。僅か30分ながらも他愛もない話をしながらも貴重なビーズの遺作のハーフを。
”品薄なハーフを開けてくれなくても”とのお言葉もお人柄を感じさせてくれますが、今月は何となくマグナムにレギュラーにと機会があったので何の縁起担ぎにもなりませんがハーフサイズも。
他の造り手達のハーフとはやや形状のことなる、ずんぐりとした形のビーズのデミ。流石にヴィンテージは若いものになりますが、ハーフだと若干なりとも熟成の経過も早いでしょうから。
個人的には先日のマグナムの’93よりも全体像はしっかりと纏まりが見て取れ、ザクロのような果実の香りは可憐で酸の形も円みを帯びて愛らしいサヴィーニーらしさと言いますか。
思い返せば、この造り手のこのアペラシオンはグラス・ワインでもちょうどこの辺りのヴィンテージだったかと思いますが10年ぐらい前だったでしょうか良く使用したような。今となっては中々贅沢な造り手の一人でもあり、遺作にあたるものなどもあって大切に抜栓していきたい気持ちも。
まあ、いずれにしても時代の流れと共にワインの於かれる状況も様々に変化していくでしょうから。

                Sommelier R.Imamura