Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’90の目の保養

休日は、次男と一緒に祇園町界隈のダイレクトメールのポスティング。花粉も辛うじて問題なく、気持ちよく1時間半で。今回は長男は、動物病院に付き添う為いませんでしたが これからは次男だけでも十二分の働きもしてくれました。4月からは小学生だからな!まだまだ、背は低いのですが大きなデイパックを引きずるように愛らしさが。
で先週末の土曜日は、2月の鬱憤を晴らすような素晴らしき晩に
・Chateau de Fonsarette’88 J.Reynaud
・Bourgogne’88 Nicolas Potel
・Chateau Clerc Milon’78 Pauillac
・Almaviva’97 Concha y Toro & Baron Philippe Rothschild
・Marc de Bourgogne’81 Domaine de la Romanee Conti
・Vosne Romanee Les Rouges’98 Jean Grivot
・Chateau Leoville Las Cases’88 St Julien
・Chateau de Fargees’94 Sauternes
・Puligny Montrachet Clavoillon’90 Leflaive
・Nuits Saint Georges Aux Murgers’90 Meo Camuzet

首の皮が繋がったような週末の極上のワイン達。全てではないですが、ほとんどのゲストがドクターだったことも らしさを感じさせられますが 久々の息つく暇のない素晴らしき晩で。
先陣を切る中間世代のドクターのお三方は、お取り置きしていたジャック・レイノーの希少な熟成を。’88のセカンド扱いのフォンサレットですが、やはり持ち味は妖艶な香りの拡がりに甘いグルナッシュ。
2本目は、出世するワインとのリクエストでしたが思いつかなかったので’88の末広がりでポテルの熟成を。やはり、このブルゴーニュ・ルージュ 未だに只者ではない!
3本目はボルドーにて、’78とは言え中々穏やかな味わいにそのスタイルを変化させており。クレール・ミロンの過去のエチケットですが、酒杯を掲げるその姿もまたノスタルジーで。
こちらが唯一の医療関係ではないムッシュでしたが、懐の広さを相変わらず感じさせる飲み方で。ご予算も都合がありましたが、チリのスーパープレミアムのアルマヴィーヴァの’97。今回のボトルは大分落ち着いた柔らかさも持ち合わせていたような。
そして’81のご準備していたマールを。ロマネ・コンティの’81は、完成に近づいていたしなやかさを。お隣のドクターにも振る舞われる、お心使いにも感謝いたします。
お約束通りのドクターの皆さんは、今回は和歌山までタクシーで戻られる必要も無く。
ジャン・グリヴォーの’98ルージョ、良くなり始めてはいたのですが助言どおり’88のポテルの方が素直に・・・・だったでしょ?
ラスカーズの’88も遂にラスト1本になる抜栓でしたが、この価格でしたら最高のパフォーマンスかな。
〆はシガーとファルグの’94ハーフを。マールも合わせて恍惚の時間をお楽しみいただけたのでは?お忙しい彼らにもこんな時間が必要かと思われます。
久々にお席が無く、時間つぶしをしていただいた。しかもお戻りいただけたのは、本当に有り難く。そしてとても素敵なマダムを伴われて今宵は贅沢すぎる〆の晩に。
’90産まれのマダムと言うことで順は逆かもしれませんが、このクラスになると関係ないかな?
カミュゼのミュルジュにルフレーヴのクラヴァイヨン、どちらも野心溢れる仕入れだったかと思います。月並みですが、流石の優等生の’90はほんの少しだけ早い段階かもしれませんが明らかに他と一線を画す優雅な味わいを。’90の手持ちが一気に減りましたが、何時も何時もこれくらい甘えることは出来ないな・・・・・。ですがですが、おそらくは現状の相場からするとかなりお買い得な2本だったと思います。
                Sommelier R.Imamura