Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

カルチャーショック

本日のお昼間はジムの後に感心する映画が流されていなかったのでサッカーのプレミア・リーグを。ウエストハムチェルシーの1戦でしたが、それほど詳しくない僕でも下馬評ではチェルシーが何とか勝つものかと。ですがですが判官びいきと言いますか、格下相手が素晴らしい試合展開で快勝をすると思わず心踊らされるものです。解説者も言っていましたが、確かに画面からもウエストハムの選手の気迫が伝わる思わず声が出てしまう好試合でした。
また、入荷の1箱はシャンパーニュからはヴーヴ・クリコの’90、プレステージのグラン・ダム’93にテタンジェのコレクション’92’83を。
白ではロワールの鬼才のニコラ・ジョリーのクール・ド・セランの’96を。ボルドーは’80のトロタノアのみですが、ブルゴーニュからは’81のフランソア・ゴヌーのポマール・リュジアンにルイ・ラトゥールの希少な’57のアロースを。
で昨夜のまたまたのドクターは
・Chambolle Musigny’90 Michele & Patrice Rion
・Chateau Latour’88 Pauillac
今年の前半からのお越しになられるドクターなのですが、本当にこのところ頻繁に。その理由として新年会で楽しまれたテタンジェ・コレクションの’81だったかな?これがカルチャーショックになられたと。今までは婚礼などで飲まれる酸高いNVがシャンパーニュと認識されていたそうですが、まあ確かに比べようもない味わいの違いがあるもので。また、その後も僕のストックの中から飲みごろの熟成を試される度にワインの世界観は変化されたそうです。こんなお言葉は非常に嬉しく思いますが、出会えるチャンスを手に入れられたご自身の運も必要かと。
で今宵も’90ヴィンテージのマダムに初のブルゴーニュを。今まではしっかりめをお持ちしておりましたが、実は今まででこのシャンボールが1番とのご評価に。と言うことはこれからは最もストックされるブルゴーニュの熟成で攻めていけるということで。これだけは他に替えがないのがブルゴーニュピノ・ノワールだから。
そして甘えついでに破格のプライスのラトゥール’88を。ブルゴーニュも素晴らしいのですが、このボルドーもここのクラスまでいけば格がものを言うもので。力だけで攻めるスタイルとは違い繊細な入りながらも中盤が広がり後半にかけて優しく包み込む味わいが偉大なグラン・ヴァンの証かと。

                      Sommelier R.imamura