Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

カリフォルニアの’86の逸品

本日のお昼間は、少し早起きして次男とインフルエンザの予防接種に。長男はソフトボールの練習に行きましたので、またの機会ですが次男はその後に何度か吐いておりましたので何とも心配な小さな体です。
また、出勤後は姫路からわざわざ年に何度か足を運んでくれる嘗てアルバイトで働いてくれていた料理人さんが。実は彼は若干30歳にして1年ほど前に独立開業をしていたのですが、今回閉店の報告を。しかも開業から2ヶ月で閉めていたらしく、中々言い出せなかったのも解りますが今回。色々と理由は伝えられましたが何れにしても成功しなかったことには変わりません。僕自身もなんとも残念で悔しさすら覚えましたが、明日は我が身とも思い可能な限りのアドバイスも。若さ故の失敗もあられるかと。頑張って欲しいものです。
で昨夜の忘年会の1発目は
・Brunello di Montalcino’97 Castel Giocondo Frescobardi 1、500ml
・Insignia’86 Joseph Phelps Vineyards
・Dominus’86 Christian Moueix
11月の最終日ですので、もう少し上積みを・・・・。そんな思いもございましたが、中盤以降までは見えない難しい展開は相変わらずで。
結局最終的には10名を優に超えるお人数に貸切で。ほんの少しの顧客の方にはお断りさせていただかなければなりませんでしたが、申し訳ないです。ただ、この方々がおられなければ週末の晩にしては。
最初は8名様からのスタートでしたが、やはりマグナムで。カリフォルニアからのゲストも含まれており濃密なスタイルが望まれましたが、パワフル・カベルネは店舗のセラーにはマグナムは・・・。ですので苦肉ですがトスカーナを。’97のカステルジョコンド、こちらも香りは華やかながらも力強いブルネッロの味わいが堪能される味わいで。このままお姉さん方のお越しを待ちわびるのですが。
途中はやはりのドクターのお越しも今回の貸切も完全にドクターの皆さんで、お顔をさされるのは言うまでも無くお断りさせていただき極上の’86のナパに。
やはり比較しながらテイスティングは非常に意味合いが深い。もちろん今までの保管状態など比較にはならない部分もございますが、こう言った経験はソムリエには不可欠かと。
コルクはインシグニアよりもドミナスの方が綺麗に浸透しており。ですが意外にも香りの拡がりはインシグニアの方がやや進みぎみ。とは言いながらも個人的には完全にまろやかに溶け込んだカリフォルニアのペトリュースはしなやかにして洗練された味わいに好みを二分され。
贅沢この上ないバタバタの展開ではありましたが、11月の最終を辛うじて締めくくれる感謝感謝の貸切の忘年会で。
                    Sommelie R.Imamura