Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’96’89’69

本日のお昼間は、ミニのオイル交換に。随分長い間彼のオイルは忘れ去られておりましたが、機械の血液でもあるだけにもっと早く変えてあげるべきだったな。そしてそれ以上にディーラーさんで交換すべきだろうでしょうが、他社さんの利用でおそらくは半額以下のバリューだと思われます。だってトライアンフよりもお安い内容だっただけに・・・・・。
で昨夜の臨時営業の晩は
・Henriot Brut’96
・Morey Saint Denis’89 Pierre Amiot
・Bourgogne Chardonnay’69 Jean Dupont
四条通りは本当に毎日観光の方々でごった返しています。もちろんおそらくは飲食店さんもお忙しくされているとも思われますが、僕のカウンターは相変わらず静かな展開です。まま、この月も中盤から何時もながらの方々のお越しで何とか何とか少しづつ見えてくるものもありますが。
で昨夜も閑散ながらも先日のドクターが久々のドクターを引き連れて。結局、こう言った長いお付き合いの顧客の皆様に支えていただいての辛うじての現状です。
ご所望いただいたのは、パルマ産の生ハムに牛ほほ肉の赤ワイン煮のみでしたが生ハムにはホワイトアスパラのピクルスにフレッシュのラズベリー、トマトのオイル漬けが添えられます。そして牛ほほ肉にも洋梨を赤ワインで煮込みつつ芽キャベツも合わせて。もちろん食材は有るときだけですが、添え物ほんの少しの気が利いていれば良いのですが。その後も結局フロマージュは熟成したラミ・ド・シャンベルタンが久々に入荷しており。
ワインの方はシャンパーニュでスタートでこのお利口なアンリオの’96は遂に最後の1本でした。ランソンのゴールド・ラベルの’96との選択でしたが、まま解るような気がいたします。
赤も悩まれつつも結局ブルゴーニュの熟成で。モレ・サン・ドニ村の村長さんもされた名家のこの造り手ですがクラシックな土っぽさも感じさせますが中盤から伸びてくる果実味は流石の狼の村。
〆は順序は色々でしたが白にて。’69産まれのドクターというのもありますが、テイスティングについても興味が募るもので。なにしろこのクラスの’60年代のものが沢山入荷したものですから。
やはりリコルクは、著しくその姿のオリジナル性を損なう恐れが。もちろんオリジナルをテイスティングしておりおませんが、個人的な感想です。ですが、時間とともにそのノスタルジーは見え隠れするのですが。まま、1年ぐらい休めてあげればこの銘柄もまた希少な戦力になってくれる筈です。

                        Sommelier R.Imamura