Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

重たいワイン

本日のお昼間は、やや早い時間帯の貸しきりのご予約の対応を兼ねての準備に。まま、これから週3ノルマのジムに伺う予定ですが。
また、今日も起こされました・・・・。宅配便のお兄さんの執拗なピンポンの音に。もう1時間の睡眠時間が得られると体調は復調するのですが、意外にこの1時間のロスが体調を左右するような気がいたします。
でワインは、ボルドーのグラス対応にも可能なアイテムを。右岸からは、久々のプティ・ヴィラージュ’97に左岸からは同じく’97のカントナック・ブラウンを。どちらも’97と言うのも市場での評価を感じさせられます。ですが、河を挟んではいるものの優良シャトーのふたつだけに熟成感も相まって素晴らしい比較対象にもなるのでは?メルローカベルネ・ソーヴィニヨンの異なるスタイルをお楽しみいただけるかな。
で昨夜の重たいワインは
・Chateau Camensac’02 Haut Medoc
・Cabernet Sauvignon Shiraz’03 Tapanappa Bollinger & Lynch Bages
連日の難しい展開に先週の気分が拭えないものの、ご予約のお電話に救われる気持ちで。
何時もの皆さんながらもお人数で、ワインの本数も変わることも考慮しなければいけませんが僕のセラーからは重たいワインのリクエストに応えられるアイテムは非常に少ないかな・・・・。嘗ては例えば祇園町にお姉さん方には若いヴィンテージのポイヤックで対応が可能だったところもありましたが、現状はボルドーよりも正直ナパであったりオーストラリアやチリのパワフルなカベルネ・ソーヴィニヨンの方が解り易くも。
ただ、ご予算の意味も考えるとナパのカルトなども考慮からは外れてしまい。結局、1本目は何処かしらしなやかさも残すオー・メドックでトライすることにも。もちろん個人的にはまだまだ若い味わいにタンニンの熟れ方もこれからが本来の味わいへと進んでいくカマンサックで。ホストのコメントは、やや軽さも感じるけどもバランスの取れた味わいとも。
そして予想通りの展開の上、2本目のご所望にやはりこちらが十二分なパフォーマンスを。この2本が逆に出てくると明らかに難しい評価がくだされますが、結果論ではあるものの2本の抜栓は有りがたく。
カベルネ・ソーヴィニヨンにシラーズのエッセンスも加わるオーストラリアの逸品はシャンパーニュのボランジェとボルドーのランシュ・バージュがジョイントして産み出すたっぷりの味わいのもの。この’03がファースト・リリースだけに意外に稀少なボトルでもありますが、未だに産まれたての段階からもそれ程大きくは変わりません。もちろんタンニンはスムースに纏まりつつはありますが、こちらも予想通りゲストの皆さんからはこちらに軍配が。
店側とゲストのワインの味わいのイメージが合致すれば次へのアプローチは可能になるものではありますが、なにせ手持ちの大半はフランスワインでありまたその上オールド・ヴィンテージばかりのセラー・ストックばかりなのも頭が痛いところかな・・・・・。
                     Sommelier R.Imamura