Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

食欲・・・・

本日のお昼間は、週3ノルマのジム通いもこなしながら久々に伏見のお稲荷さんへ。お稲荷さん界隈は京阪の伏見稲荷も含めて来る新年の準備が着々と為されているようです。大規模な改修も既に終わっており、細かい細部の修理に未だ追われていましたが12月も気が付けばもう半分が。来年も新年1日はお商売繁盛のお願いに伺うつもりです。
それにしても観光の方が伏見稲荷界隈にも沢山戻っておられ様々な言語が。これもまた素晴らしいことかと。
で昨夜の深夜まで尽きない食欲は
・Veuve Clicquot Ponsardin Carte Or’83
・Bourgogne Rouge’85 Jacques Cacheux & Fils
・Baron de L’92 Ladoucette
中盤も合わせて何となくつまらない展開の晩ではありましたが、後半のお越しのマダムは福の神だったような。
シャンパーニュ好きを自認されるマダムですが、どうやらお連れのムッシュは前回のテタンジェ・コレクション’83は美味しさを認められながらもこっそりと”やや家計の負担になりました”とのことでしたので上手い言い回しではありましたが、今回はやや穏やかに抑えるべきことだと認識いたしました。で前回よりは穏やかにしながらもこのクリコの’83は非常に濃密に密度の詰まる味わいで。カウンターを行き来しながらの味わいの比較が為されるだけに、やはりシャンパーニュの贅沢な味わいを認めざる負えない蜜の味。
お勧めしながらも欠品になってしまうお恥ずかしいことも多々あるものです。今回も・・・・。仕方なくお勧めさせていただいた数本からお選びいただいたのはジャック・カシューの’85のブルゴーニュ・ルージュ。やや、香りに醤油のニュアンスも混じり始め好みは分かれるところですが非常にノスタルジーの1本かと。これが最後の1本ではありましたが、希少な過去の作品に出会えたことも幸運で。
珍しく後半のお一人でのムッシュでしたが、今宵はソーヴィニヨン・ブランを。ラドセット伯爵の興味深いバロン・ド・エルの’92は素直に美味しい。繊細な味わいに高貴さを感じさせられましたが、贅沢病か二人して”それでも何かが足りない・・・・・”そんなロワールの逸品で。
〆の老舗のお漬物屋さんは今宵も中々面白いマダムを伴われ。閉店時間からのスタートにも関わらずフォワグラのカナッペに野菜の生ハム添え、リングイネカルボナーラ浅蜊のリゾットx2、牛ほほ肉の赤ワイン煮と信じられない食欲に圧倒され・・・・・。

                    Sommelier R.Imamura