Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’87’76

本日は都合上つぶやきが遅くなりましたが、非常に心痛い出来事が。
昨日、僕の長男が通う小学校の子が事故で大変なことに。自動車の事故ですが未だ意識不明の重体で。子を持つ親としては、痛いほどお気持ちは痛感いたします。学校付近での事故で、僕自身も生活圏内で本日も車を走らせるエリアだけに考えさせられることも沢山で。
何よりも小学校2年生のお子さんの大切な命が繋がれることのみを心から望む次第です。正に免許の更新を終えたばかりの僕には非常に非常に考えさせられることばばかりですが・・・・・。

昨夜のブルゴーニュの晩は
・Volnay Santenots’92 Rougeot
・Vosne Romanee’87 Gros Frere et Sour
・Beaune 1er’76 Louis Latour
相変わらずの難しい晩ではありましたが、後半にばったりと合流される祇園町のお姉さんと何時ものIT社長さん。今宵もブレーンの方をご紹介いただける、稀有な存在ではありますが感謝の気持ちは言葉には尽くせません。
先ずは久しくお顔を見かけられなく感じておられたムッシュ。どなただったかな?と頭の中ででは色々な方のお顔が巡りましたが、お話をする段階で思い出す展開で。
新たなお名刺には開業された肩書があり東京への進出が見て取れお若い方ながらもその努力ははっきりと。
今宵はご結婚された奥様とのしばしの時間ではありましたが、また京都にお戻りになられた際には。ルージョの’92のヴォルネイのプルミエは優しく包み込むブルゴーニュの洗練を。
経営者”と言う言葉を顕著に感じさせる方ではありましたが大阪・堀江の自社ビルを購入されるあたりはスケールの違いは当たり前ながら。
先日の’79のヴォーヌ・ロマネの印象が良かっただけにこの’87も期待をしておりましたが未だ若いえぐみと言いますか熟成の段階をまだまだ登り続けており。この1本でしたら、それは十二分の味わいではありましたがやはり比較対象があると解り易いもので。
2本目の’76の安定感のルイ・ラトゥールは、やはりステージを異とする段階で。コルクはやや手間取りましたが、テイスティングだけでこの素性の素晴らしさは顕著に。
未だ閉じこもる果実の香りの’87とは対照的に今まさに飲み頃の頂点にも達するこのネゴシアンのボーヌはプルミエの格をはっきりと。
熟れた無花果のニュアンスを振りまきながら柔らかく繊細な味わいは、マダムの表情を見るだけで万人に受け入れられるこのブルゴーニュのスタンダードを。まま、’70年代を当たり前に感じること自体が異常かもしれませんがここまで待つ忍耐力がワインの世界では非常に大切なことかと。
贅沢なこと極まりないかもしれませんが、ほんの少しの冒険と気持ち階段をひとつ上がった出費に得ることの出来る新たなワインの世界観がここに。

      Sommelier R.Imamura