Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

破損

ニュージーランド地震のニュースが。特に今日は19歳で初めての海外への渡航の経験の男の子が片足を切断して命を得たニュースに心が締め付けられました。人生とは本当に非情な時もあるのでしょうが、あまりにも。
そんな中でもニュースにはニュージーランド・ワインの状況も。どうやら昨年のチリの大地震の時のような被害は現地のワインナリーにはなかったようですが。
いずれにしても、早い救助と復旧を。
で昨夜の僕のセラーでも被害は
・Baloro’95 Giovanni Corino
流石に昨夜は、寂しい展開で中々3日連続でのバタバタとすることは無いものだなと。
ただ、最小のゲストの組数の中でもトラブルはあるもので。比較的、早めのお時間にお越しのゲストはグラス1杯づつの方々でしたのでしばしセラーの簡単な整理を考えましたが、そこが悲劇の切っ掛けで。
たった1本のボトルの不用意なピッキングが、セラーないでもボトルの雪崩を誘発し。まま、慣れてもいたのですが今回は気が付かない場所でラップを巻かれたドルーアンのボーヌのシャンピモ’62が無残にも床に。今回はグラスワインにも使用出来ないような印象で泣く泣くの破損になり。
そんな微妙な縁か、その後の建築家の方のヴィンテージは’62でしたがそこはまま別件で。
久々のバローロ、どちらかと言うとガヤのバルバレスコは抜栓の機会も偶にはありましょうが彼意外となると。
それでもこのコリーノの’95でしたら、熟成感もやや出始めた香りの開方にも期待がもてるものでは。
一時期はミラノの在住されていたこともあるムッシュには、ある意味ではより理解いただける贅沢な銘柄であることは間違えないでしょう。力強くもまたこれもネッビオーロ由来でしょうかスミレの華やかなブーケに心奪われます。
ああ、それにしても残念な破損です。でもでも、すぐ近くに置かれていたシャンパーニュの唯一無比の存在のサロンの’76に被害が無かったことがせめてもの慰めかと・・・・・。

            Sommelier R.Imamura