Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お化け

昨夜は、2月の閑散とした時期に活気を与えるべく考えられた”お化け”の日。バレンタインデーに関しては、何となく2月らしさを感じておりますがこのお化けの日は正直忘れておりました。
何時もの芸妓さんのお越しで、思い出させられましたが彼女の猫娘は気が付いて難を逃れましたが立派な理事長さんが鬼太郎に扮すカツラとベストには泣ける印象が。
別件では、医療機器メーカーの社長さん毎年この晩は全国から顧客の皆様をご招待されお座敷を。で、ゲストの皆様にもコスプレを求められるのですが今回は総理や戦場カメラマンなどが有られたようで。皆様も中々大変なようで。
で昨夜の偉大なヴィンテージは
・Meursault Blagny’98 Louis Jado
・Chateau Calon Segur’82 St Estephe
生産本数の少なさで、小さなドメーヌ物は本当に専門店でした見受けられないブルゴーニュですがこのルイ・ジャドは若いヴィンテージでしたら比較的様々な媒体の店舗で見かけるようです。まま、アペラシオンとヴィンテージの制約はあるでしょうが。
滑らかでコクがあり何処かしらカマンベールを思い出してしまうこのブラニの’98。熟成感も少しづつ出初めており、円みを帯びたスタイルもまた上質な味わいに感じさせられます。
この位の濃度が感じられればシガーの紫煙にも好相性では。それにしてもご自宅を新築されたムッシュ、家中温度管理をされているそうで何処でも24℃に管理されているそうで。意外にも電気代は、我が家よりもお安いそうですが。
2月らしいハートラベルは、偉大な’82が。パーカーさんの評価では、この近辺のヴィンテージでは94ポイントでそれは頷ける。ちなみに’66の印象が同意見ですが、’90の評価が意外に低かったのが意外でしたが。
滑らかな外交的な表情も見せながらも、未だになめし革やスパイスが表れておりこの強固なボルドーの約束された年が思い出されます。
やや、沈んだコルクに手間取るものの本当にこれからはボトル1本1本の状態が問われる時代に意識させられるのが容易に認識させられます。

              Sommelier R.Imamura