Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

交換条件

祇園町は1月の風物詩までは行かないものの、例年通りの青年会議所の会議が今週末にかけて。この町に少しは住み続けると、事情も少なからずは。賛否も色々問われるこの会合ではありますが、今年は如何な展開でしょうか?このご時世だからな。ですが、何れにしてもやや落ち着きを感じさせるこの1月の後半を見据えた時期に全国から紳士?の方々がお越しになられるのはそれはそれでポジティブに。
毎年のあの方ももう卒業かな?
で昨夜の深夜のグランヴァンは
・Perriere Jouet Belle Epoque Rose’89
・Beaune Greves’88 Michel Lafarge
・Clos de la Roche’88 Louis Remy
何とも閑散とした動きに後半まで穏やかな展開でした。後半に飲み足りない?ストレスを甘えてもお許しいただけるあの方々が。
ですが、どうも病み上がりのマダムと飲みすぎたムッシュに却下の銘柄が多く。個人的にはシャンパーニュの気分は否めなく、結果お預かりしていたアネモネのピンクを。少し硬さが残る印象は正直。ですが、何か心救われる1本であったことは事実かな。
で、お持ち込み料など頂く由もない僕に交換条件ではないでしょうが頂き物としてルフレーブのシュヴァリエの’88が。何ともこの上ない、無欲?の結果になるのかな。
入れ替わりのようにやはり長い晩の主役のムッシュが。
ラファルジュのグレーヴか、あんまり彼にとっては印象のないアペラシオンではありますが今宵は’88に意味が大きく。大体、お勧めしたい銘柄はセラーでも手の届きやすい場所にストックされているものです。これも溌剌とした酸は健在ながらもたおやかなブルゴーニュのフィネスなのでしょうか。
会話の流れに微妙な空気が漂い始めると当然のように同席させられてしまうものです。実際2本目は僕がほとんど飲み干す展開が目に見えていましたし。
お買い時なルイ・レミーの’86は、これがあっという間の最後の1本でした。特に2本でのお会計時には、バランスを取ってくれるお利口なグラン・クリュ・オールド。淡い色調に奥ゆかしい味わいは、彼らの特徴でもあるのかな。

             Sommelier R.Imamura