Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

一転

急激な寒さの本日も何か体調の変調が感じられお昼間はゆっくりと。ぼんやりと過ごすときはケーブルテレビで流される24時間の映画チャンネルの存在は貴重で。今日は流す程度の内容の映画ではありましたが・・・・。
微妙に毎晩少ないゲストながらも、僕のカウンターで繰り広げられる人間模様の方がよっぽどドラマチックな展開もあるような。
で昨夜の暗なご報告は
・Pommard 1er Cru’97 Michel Gaunoux
・Mercurey Clos du Roi’71 Antonin Rodet
・Chassagne Montrachet’92 Joseph Drouhin
・Chateau Gruaud Larose’92 St Julien
中盤に久々のお越しのマダムは、ドバイから完全に帰国され日本での生活に戻られたようで。今宵は意地悪な僕には非常にドラマな話題ではありましたが、内容が内容だけにデリカシーも問われるので伏せる形で。
聞けば聞くほど理不尽な内容では有りましたが、一方的なご意見でもあるのである程度の聞き役に徹することに。
涙は堪える健気な感もございましたが、プルミエのポマールの熟れたタンニンと酸の中に閉じ込められた勝気な果実味は今宵の気分にも後押しがあられたかも。珍しく酔われていましたが。
途中、お越しの何時ものマダムに助け舟の感も今宵は中々難しく。やっとのことでタクシーさんに叩き込むような姿は縄手通りで恥ずかしくも。
気を取り換えての’71のメルキュレイの素晴らしさは、ことさら。作り手とアペラシオンは、正直ぼちぼちの所ですがヴィンテージの妙ですな。偉大な生産年の後押しのお陰で複雑なエスプレッソの香りもシガーの紫煙に相まってほっこりと。
オルトの谷村君のパスタのお届けもあり、何ともご縁を感じさせるこちらのマダムは今宵も2本目に。正規代理店のサイトには1級の説明書きがございましたがラギッシュ伯爵の所有のシャサーニュは、本当に全てプルミエ?の疑問ながらも味わいはそれに相当する照りの有る果実味に酸もたっぷりと。
これも’92の白の出来の良さかも。
〆は何だか良く解らない展開ではありましたが、グリュオ・ラローズ’92に。ヴィンテージは結果相関関係ながらも、やはり確実に出来の違いを感じさせられ。この年は白のブルゴーニュです。Sommelier R.Imamura