Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

この日の為に

連休をいただきました、日曜日はお彼岸のお墓詣りの後はアミューズメント・パークを連れまわされ。月曜の休日は、ボーイスカウトの会合で京都市役所にて次男が音を上げる長時間の1日仕事でした。
後半は何とか何とか御池通りを通り過ぎる高級車ウォッチで凌ぎましたが。それにしても、少し涼しくはなったもののまだまだ暑くこの日1番の興味深いヴィンテージ・カーはジャグワーのEタイプが。アーモンド・ホワイトにブルーのラインが施されたレーシーなスタイルは親子共々釘付けで。
で、先週末の土曜日のブルゴーニュ
・Puligny Montrachet Clos de Cailleret’58 Jean Chartron
・Nuits Saint Georges’78 Louis Latour
中盤までは相変わらずの閑散とした状況に、久々のお越しの医療機器メーカー社長兼ソムリエのムッシュのお電話は救いの。今宵は里帰りも兼ねたマダムを引き連れてでしたが、お土産持参とは流石にお人柄が見えます。有名なあの”ひよこ”饅頭にスイートポテトのような仕様が有ったのは初めて知りました。
ひょんなことから来週のムッシュのお誕生日が話題になり、普段は白のみの芸妓さんを引き連れてこられるムッシュだけに今宵は最大のチャンスでした。ヴィンテージ’58は中々見かけることが無いのです。お生まれ年の’58でしかもピュリニーの赤は生産量の0.5%しかないらしく、これまた希少な大地主のジャン・シャルトロンのものはこの日を待っておりました。
まま、セラーにはこの方に!のような希望を孕んだボトルは山ほどストックされておりますが、こんなタイミングがやはりソムリエ的にも醍醐味かもしれません。
コルクはもう蓋としての機能を辛うじてでしたが、儚げな果実味の中にもしっかりとした甘みがもう出会うことすら無いかもしれない生まれ年のノスタルジーかと。
中盤の大人数様は、ひょっとしたらこちらのお姉さんのご紹介だったのでしょうか?結局、お持ち帰りのビショーのニュイ・サン・ジョルジュ’86以外にルイ・ラトゥールの同アペラシオンの’78まで開けることに。
珍しくこの優良なネゴシアンの偉大なヴィンテージ’78で、やや酸の高さに”あれっ?”と思いました。
この晩の後半は、やや気乗りがしていなかったのが起因していたかも。
Sommelier R.Imamura