Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

8月か

休日には、偶に私の父とも電話で会話を交わすことも。根っからの技術者だと思いますが、船などの設計図に携わっていたと聞いております父は。ただ、僕には彼の仕事風景などはほとんど。代わりに偶に自宅にて部下の方たちを呼び宴がひらかれ酔った姿を何度となく。
そんな父には、この水商売には大きく反対されたものですが最近はやや理解も。今回は新聞の切り抜きの封書で、広島尾道のあのロマネ・コンティ専門店の中国へのセールスの記事を。思うところを30分程のお話でしたが、存じていたこちらのワイン屋さんでしたのでままそうだな、サイズが違う気もいたしますが。
で先週末土曜の晩は
・Mercurey Clos du Roy’97 Faiveley
7月を〆る、切の良い土曜の晩だったのですが何とも穏やかな動きに意気消沈だったのは否めません。
まま、このご時世に綱渡りながらも月初からの個人事業主税などのお支払いも辛うじてさせていただけたので顧客の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。8月も改めてご愛顧いただければ本当に幸いです。
昨年のご結婚からトントン拍子の奥様の妊娠で、待望のお子さんまで後2か月ほどのこちらのムッシュ。当然ながらご利用の頻度は、以前ほどではないものの思い出していただきご利用いただけれしばしの飲み友達のような形で。
フェヴレイのメルキュレ、クロ・ド・ミグランなんかが市場では人気で若いヴィンテージでも中々ないのでは?そんな意味でもリストには入らない彼らの銘柄。今回はとても熟成している訳ではないのですが、一般的にはこのアペラシオンでしたら十分に飲み頃に達していると思われる’97のクロ・ド・ロア。
やはり当然のようにチャーミングな甘酸っぱいチェリーの香りに誘われ、軽やかに口中に流れ込みこれが意外でしたが余韻のヴォリューム感には予想以上の重厚さが。そうだな、普段扱わせていただく銘柄から考えると幾分酒質的には穏やかな味わいの印象があるものですがいつも以上にエレガントで上手に仕込まれたニュイ・サン・ジョルジュの老舗ネゴシアンは、このやや格下のエリアでも人気なのが良く理解出来る出会いでした。

              Sommelier R.Imamura