Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

翳むマルゴー

本日は月1の税理士さんとのミーティング。覚悟はしておりましたが、厳しい数字の現状を理解せざる負えないもので。
まま、結論から言いますとワインの買いすぎです。今季の10月が決算の予定ですが既にワインの棚が¥170万も増えており。セラーの状況からも解ってはおりましたが。相変わらずの事態で、その上のパソコン、エアコン、セラーのトラブルで資金繰りが切迫で。お恥ずかしい限りではありますが、業者さんにはしばし買いを控えさせていただきます。
で皆様方に於かれましても何とか心に留めていただければ幸いです。ワイングラスを傾けに、やや葉巻香る空間まで。
で昨夜は素晴らしいワインが
・Chateau Margaux’73 Margaux
・Puligny Montrachet Les Folatieres’94 Domaine d’Auvenay
こんなワインが出てるのに!こんなワインをx2本も仕入れてるからとも言いましょうか。
中盤は久々のムッシュ焼肉屋さんからパチンコ屋さんまで手広く。今回も取引先の男性陣を伴われてのワイン談義になりましたが、ボルドーは今後の’09の高騰の流れで価格の上昇にまたもや拍車がかかるのでしょうか?まま、それでも’73はいいか。そんな私のヴィンテージへの評価でしたが。
コルクは意外にも何とか無難に。味わいにスタートは酸を感じさせられるものの、中盤の伸びやかな拡がりが難しい時代ながらもプライドは保つ淑女の印象が。
何時もの芸妓さんは、非常にご無沙汰でした。まあ、色々と行かれるお店もあられるから?もでしたがどうやら相変わらずで酔って転んでお尻を骨折されており。先日、お噂は聞いておりましたがやっと。
たったの1440本しか仕込まれていないドーヴネの希少なフォラティエールの’94。些か早いかな?そんな不安は一蹴されるくらい、プルミエ・クリュの味わいを凌駕しグラン・クリュに相応しい滑らかでフィネス溢れる正に優美な。
まま、作り手が変われば熟成のピークにたどり着くグラン・クリュにも手が届くプライスながら優雅な甘みを讃える蜂蜜様なコクに酸が後から引きしめてくれる何ともエレガント。10年後の仕込みの’04のデクラッセのボトルで完成形を得たマダムのワイン造りへの魔術はこの’94にもひょっとしたら?
何れにしてもやはり彼女のワインは、ブルゴーニュのひとつの指標かと。