Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Romanee Conti'61

休日は不肖ながらも豪華なワイン会に。私の顧客の方々もお誘いして、八坂の塔の袂の修伯さんと言う和食のお店に。奇しくもDRCの畑を標的にした脅迫額100万ユーロの事件もございましたが、個人的にはそれ以上の事件でした。
ジャック・セロスのロゼにラモネのバタール’03、コシュ・デュリのペリエール’91に結局何かは判明しなかった’70年代のシャンベルタン。そしてジャイエの’89ニュイ・サン・ジョルジュに王様の’61。オマケにムートンの’00にDRCリシュブール’92が添えられたことと、想定以上にお食事の内容も楽しめたことも。
結局、予想通りのシガーを求めて他店さんへ。そちらでいただいた偉大なマダムの’96が若いとは言え凡庸だったことは流れからしても仕方ないか。
で先週末のワインは
・Vosne Romanee Les Suchots’98 L’Arlot
・Corton Charlemagne’88 Dubreuil Fontaine
いやあ、経費で豪遊をした割には先週末はお仕事は穏やかで。
福岡からのお越しのドクターは、”つぶやき”も偶にご覧いただいているようで。お一人でのご利用にハーフ・ボトルは理解出来ます。ただ、やはり顧客の皆様は当然のようにボトルに手を出される頻度が高いだけに皆様の酒量と私の甘えた人生観にお恥ずかしく。
ドメーヌの歴史自体は、それほど長くはないのですがこの秀逸な造り手は比較的力強いピノノワールを仕込んでいるような。
プルミエの分もありますが、ハーフの幾分進んだ味わいを期待いたしましたがまだまだ頑固な酒質にゆっくりとお楽しみいただくか、マリアージュに助けを。完熟のラングルをひと掬いで、ブルゴーニュは随分甘みを感じさせてもくれるものです。これもワインの楽しみ方の醍醐味でしょう。
後半は何時もの方々で。今月の白の逸品は、そうですね状態には色々感じさせられるものもございますが新たな世界を開かれる可能性の有られる方やもちろんこの手の既に毒されてしまったと言うか嵌られた方に。
幾分、凡庸なイメージのこのドメーヌですが”腐っても鯛”ではないですがグラン・クリュはやはり偉大な香りを身に纏うものです。やや、ミネラリー。でも綺麗な熟成を感じさせるモカの香りはそこはかとなく。
やはり、〆には極上のシャルドネを!十二分に理解出来る意見です。
  Sommelier R