Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌ

本日のお昼は、遅ればせながらも御茶屋さんへの集金に。4月は、都をどりの関係で花見小路はお人の流れも激しいかと懸念していたため桜も落ち着いた週頭にしかも雨みたいな日が一番難なくミニを横付け出来るかと考えておりましたので。
まあ、雨の中でもお着物姿のご婦人方の列とそぐわない腰履きのジーパンのカップルなどもお見受けしましたが。それ以上に祇園街北側の白川沿いの割烹店は、まだまだランチはお人の入りもよろしそうで。何時かあんな場所に移転出来ればな、そんな願望も何時もながら感じさせられます。
で昨夜は、穏やかな晩で
・Chateau de Fonsarette Blanc’96 Chateau Rayas
・Vacqueyras’01 Chateau des Tours
・Bollinger La Grande Anne’99 
直帰されればゆっくり為されるのにわざわざ晩御飯を。そんなムッシュは、結局2本のボトルを。重なるゲストの流れに、しばしばお相手は為されない状況もございましたが5月のお食事のメニューに加えられるリゾットの先日はカルボナーラでしたが今回はイカ墨を。ボンゴレもバリエーションではございますが、実験台的なものにもお許しください。
転換期にも成り得るジャック・レイノーのフォンサレット・ブラン。こちらのムッシュも最もこの妖艶な香りを表現する彼に取り疲れた方かと。まだまだ、’96は硬さが取れていない感じでデキャンタージュの後に柔らかさも。アフターに感じられるタンニンが白ながらも頑固な彼の取り組みを感じさせ。
若いながらも’01の出来なのでしょうか?確実に今夜はこちらに軍配が。そんな地酒の粋を脱したヴァケイラス。上手に一子相伝の様相をはっきりと感じる彼らにしか出さないローヌの逸品。何時も心躍らされ、そして熟成が待ち遠しいボトルも多数あるジャック・レイノー
〆はシャンパーニュをマダムと。ボランジェの中間的な位置づけながら、意外に何時も安定した美味しさを裏切らないこのグラン・ダネ。’99は若さも仕方ないものの泡に円みがあると言いますか、味わいに品が。RDのゴージャスさも魅力的ですが、比較的楽な気持ちでシガーと楽しむには少しだけでも抱えていたい最愛のシャンパーニュ・ハウス。

            Sommelier R.Imamura