Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

穏やかに

休日は年内最後の祇園街へのダイレクト・メールのポスティング周りに。相変わらず休日のお昼は死んだようなエリアと特に行列の出切るお蕎麦・うどん屋さんが2件ほど。そんな感じでしょうか。
毎回、手伝いをさせている長男の”青龍”ですがまあまだ小1ですので仕方がないのですが、後半はさぼり始める姿がしばしば。今回はこけることは無かったのですが、そんな父親の姿はどんな感覚で見ているのでしょうか?
で先週末の土曜日は
・Montsclapale’95 Girolamo Dorigo
・Graceberg’98 Marcel Deiss
週末の土曜ではありましたが、期待するほどの忘年会がらみの賑わいは無く穏やかに。
それでも少しづつ今年もお世話になったご常連の皆様がポツリポツリと。話題はクリスマスの結果が大半を占めましたが、華やかな25の裏の24の寂しさにも案外ご納得の皆様のご意見も。
フリウリのジローラモ、らしい名前にイタリアをはっきりと感じさせられますがプレステージは甘口の彼ですが市場の関係もあり辛口の赤も中々上手に。
やはりゲストの中には、何故かイタリアでなければならない方もおられるもので。まあ、個人的にもガヤぐらいの酒質であれば十分にフランスにも字家を取らない感覚はございますが。
’95はやや熟成した姿を見せながらも、アフターの広がりにやや垢抜けない良い意味での素朴さが。うん、何となくその方の好みも見える地方色。
いつものドクターは、今宵はお一人で。やはり12月の高級ワインの出方に私のビジネス・スタイルに関しても良い意味でのお話をしていただけましたが、何のことはない今月もモンラッシェの’50は彼ですし。ですが、こんな時代ですので足元はしっかり見つめなければいけない気持ちはまた改めて感じさせられました。何れにしても何時もありがとうございます。

で今宵は珍しくドイツ・アルザスのリクエストを。こちらもこのエリアでは色々な意味で侮れないダイスのグラン・クリュのグラスベルグの’98。彼の特徴の伸びやかな甘みはどのラインでも感じられますが、この特級はやはり格の違いを見せ付ける洗練されたスタイル。
酸の美しさの中に嫌味など微塵も感じさせない甘みの出し方などは本当の意味での淑女が。

              Sommelier R.Imamura