Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’07

ああ、変革の時期なのですかね?年齢的には近い方々ではありますが、10年の継続をされながらもお店を一時閉店される兼ね合いの有る方々が。まあ、彼らに関しては複数の店舗を所有されるオーナーさんですので全くではないのでしょうが新たな展開が求められるのでしょうか?やや残念なのですが。
さて、本日は西村さんより通常は購入させてはいただかないヴィンテージ’07のグラン・ヴァンを幾つか。仕入れのお支払いに苦しんでいる相変わらずの状況ではありますが、セラーにエイジングの準備を。恐れておりました次男の誕生年のワインが市場に出て参りました。長男の’02はまだ幾分、楽観視した経済状況でしたので強烈な価格のブルゴーニュは限られましたがボルドーは軒並み手に入れましたので次男にも何本かは必要でしょう。
’02ほどでは素晴らしい出来にはならなかった’07は今回はブルゴーニュのみで。ニュイの最愛のドメーヌ、デュジャックのグラン・クリュを全て。クロ・サン・ドニにロッシュはもちろんエシェゾーに新たなシャンベルタンやサン・ヴィヴァンなど溜息の銘柄が。ボーヌからは白のルフレーヴを。流石にモンラッシェは手が出ずでしたがその他のグラン・クリュを一通り。
ま、最低20年は必要でしょうが。
で前置きが長い時はやはり前夜の閑散とした状況が。期待には反する今月を象徴した金曜の晩で
・Vosne Romanee’97 Daniel Rion
そうでしたね、彼らの一族の皆様はやや複雑な感じではありますがご兄弟でご利用いただいていますね。お兄さんは理事長さんで、ロマネ・コンティの’60のバースデイ・ヴィンテージを手配した記憶も。弟さんにはひょんなご縁で移動されたドクターが彼の上司に当たれらるそうで絡み合う人間関係に意外なご縁も感じさせられますが。
でヴォーヌ・ロマネと言うのは大した意味はございませんが、個人的にはやはり家柄と言いますかお人柄は大らかで心落ち着かせてくれるムッシュにはお好みも存じてはおりますし解かり易いヴォーヌ・ロマネの頃合の良いものを。
パトリックの存在もあり、この時期のこのドメーヌは微妙な時代でもありましょうが以前バランスの良い優良な造りのものばかりかと。
やや、大ぶりな果実味の中に熟れたタンニンは柔らかく飲み手には近づき易い落ち着かせてくれる1本。  Sommelier R.Imamura