Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Salon’82

連休をいただきました、正直初めてではないでしょうか?このような形での日曜を含むものの4日間のゆっくりとしたお休みは。当初より大きな計画もございませんでしたので、随分リラックスもさせていただきましたが子供達に追われる毎日でも。
そして大きな休肝日でもあり休煙日にも。中日に1本だけシャンパーニュを。シャルトーユ・タイエ’00、ううん価格相応の熟成を待ち価値を高めたい1本だったような。
さて、先週末の土曜日はワインの日でもありましたが
・Chateau Bouscaut Blanc’00 Graves
・Chateau Bouscaut Rouge’99 Graves
・Chateau Bouscaut Rouge’49 Graves
・Salon Blanc de Blancs’82
・Volnay Caillerets’91 Marques d’Angerville
・Engelgarten’99 Marcel Deiss
今宵、ドクターの皆様に囲まれる晩で。何か引き合う感覚でもございますが、まま前向きでありましたら。
お預かりしておりましたブスコー’49。還暦のお祝いにとのことでしたが、’40年代を代表する三銃士の’45’47’49で期待も大きく。前座の白・赤は私の手持ちからで個人的にはやはり白の出来が非常に素晴らしく。で問題の’49はコルクは辛うじて、ですが香りと色調、味わいに及ぶまで。正直、それなりには美味しい。ただ、ボルドーの古酒と言うよりはカリフォルニアもしくはオーストラリアの古酒の印象が。ポートのように甘く香り高いものの色調もかなり濃く、フランスの面影は正直。濁しはいたしましたが、お持ちのドクターもワイン通の方ですのでリベンジを誓われて。
確信犯です、サロンの’82を持ってきておりました。しかも丁度良い頃合にも冷やしながら。何時もの芸妓さんが’82なのも合わせて。ごめんなさい、”とても高価な1本です!”と言う言葉も追い討ちには為られたかもしれませんが。’71’79ともに印象は良いのですが久々のサロンの熟成は流石の一言で。もう中々市場にも見かけられないヴィンテージのひとつの’82ですが、この辺りが一期一会の面白さかと。先日のテタンジェのコント’73よりは洗練度にはかけますが、鋼のミネラルを感じさせるサロンの柔らかいタッチの淑女はシルクのドレスのように。