Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

妥当なシンデレラ

今月も変わらない買出しの巣蜂蜜を。昨晩も冗談ではあるのでしょうが、しばらくの確定申告等のご無沙汰の間に夢に出てこられたそうで。
大人のスイーツなのでしょうか?天然の甘みのニュージーランド産のホワイト・クローバーの要は巣箱から引き上げた塊で。お味もさることながら、やはり当初はチーズのお皿を彩るインパクトにと使い始めたのはきっかけでしたが今ではこれがないと帰る!との恐いお言葉も・・・・。(ワインバーなのですが)
さて、寒さにどうも桜の季節の勢いを感じさせない昨夜でしたが
・Chateau de Valandraud’97 St Emilion
本当に価格が崩壊してしまったな。そんな印象を最も顕著に感じさせてくれるボルドーの1本では。一時は桁が変わるぐらいまでの正にシンデレラとも言われたこのヴァランドロー。
個人的にも興味を持って扱わせていただく機会が数年前から続きましたが、今回のこの1本の仕入れは恐ろしいほど。まあ、こんな価格でオファーをする業者さんにも脱帽なのですがおそらく本来はこれが妥当な価格でしょう。なにしろボルドー右岸のサンテミリオンでは’97で昨夜のお渡し価格が¥35,000−でしたのでツー・トップには敵わないもののその次に値する立場通りの。事実、数ヶ月前はこの同じワインを¥60,000−で扱わせていただいたのでこちらの方には申し訳ないですが・・・・。
滑らかで上質な熟れたタンニンに煌びやかな甘みは、メルローの誘惑を遺憾なく発揮する流石の一言。
エチケットに描かれた世界遺産サンテミリオンの街並みを脳裏に浮かべながらも今回は何故かシンデレラをクローズ・アップしてしまい。昨年の長男の幼稚園のお遊戯会の出し物がこのシンデレラで。ちなみの我が息子は王子様の家来役でしたが一応台詞もありました。そしてシンデレラ役のお嬢さんはやはりそうだな、おとなしい感じの可愛らしい子がやっぱり選ばれていたような。ヴァランドローと言う感じではないですが。

           Sommelier R.Imamura