Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

洗礼

とにかく買出しに目をこすりながらの月末31日のお昼時でした。
昨夜は正に洗礼と言うか。騙し騙し、ご常連さんがたの甘いお言葉に気を良くしておりましたがやはり月末に手痛い状況に。
深夜2:00ごろのカウンターの満席にそれでもたった二組ながらも、こなしきれないお料理のオーダーと忘れることもないでしょう”おたのもうします!”この言葉に。
やはり今後は無理はせずに対応しきれない未熟な部分に於いては素直にお答えしようかと。事実、レーメイのムッシュの呆れた表情に答えは出されておりました。愚痴はそのあたりにて。
・Chateau Leoville Poyferre’94 St Julien
・Gevrey Chambertin’97 Bernard Martin Noblet
・Gevrey Chambertn 1er’96 S.N.V des Chezeaux
先週に引き続きのドクターは、今週は祇園のお姉さんを引き連れて。お年が31歳と聞いて驚かされました、お若くは見えましたがそこまで。
1本目はやはりボルドーで。ポワフェレの’94は硬さと変化を楽しめる2級の優等生かと。そうですね、お年の頃から考えるとボルドーと言うのは理解出来ます。
そして2本目は、ここ数年良く聞かれるのですが祇園のママさんがたのブルゴーニュへの傾倒で。グラスが結局はボトルになってしまうのも頷けます。’97が出てきた時点で普段お楽しみの近年のヴィンテージのものとは姿の違いにまた一段と気を良くされるのですから。
うーん、お若い経営者の方ですね。お話の内容が日本の武将の戦略から経営論を交わされていた辺りに纏め方もまたお上手で思わず落ち着いた時間帯に聞き入ってしまいました。
ヴーヴ・クリコの後のデシェゾーのプルミエは、未だに以前と変わらない酸のタイトな印象ではありましたが何かこんなところからご縁も始まればと。ただ、後半にはもう収集が付かない悲惨な状態を露呈してしまっておりましたが・・・・・。
今月も今宵で終わってしまうか、まあおかげさまで何とか何とかのようです。

             Sommelier R.Imamura