Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ルフレーヴ

本日は父の心臓の手術が行われていたこともあり心穏やかではないのですが。一応、まだ麻酔から覚めていないようで。
長丁場のことですが本人同様、待つ身の母の気持ちを考えるとやはり帰郷すべきだったのかと。お昼間にジムで汗を流しに行く私に妻はやや苦言を呈しましたが。
さて昨夜の私は、前半は全く。12月だと言うのにやはり月半ばはブレーキも。実際21:00から気が付けば満席でしたがそれでも穏やかさの残る晩で。
・Puligny Montrachet’95 Leflaive
・Blagny Sous le dos d’Ane’94 Leflaive
うーん、してやられてしまったような。こちらのムッシュも愛らしさが残る叔父様ですが失礼ながら今宵は懐にお持ち以上のワインを飲まれた形に。
お人によっては手持ちのワインの自慢合戦になってしまうことも。如何考えてもプロの私の側が大人気ないのですが、今宵も最上のドメーヌのモンラッシェを購入されたとの。なのにヴィンテージはご記憶には?うん十万円も出されたはずなのに・・・・。
まあ、そんな流れで今宵は白ワインをもちろんブルゴーニュで。私のチョイスはモンラッシェには及ばないもののピュリニーの’95ルイ・ラトゥール、ギ・アミオのシャサーニュ’97どちらもプルミエですが、ムッシュはお任せではあったものの”ルフレーヴは?”との。
ご提示のご予算にはオーバーながら、ややディスカウントでのルフレーヴは熟成の段階に入り始めた’95のジェネリック。やや、酸にぼやけた感触も最初は感じられますがトランスバージュの後に拡がる彼女の凛としたミネラル感はやはり。
ワイン・バーの落とされた照明の中にも艶やかな照りは正に洗練の極み。
結局、2本目をおっしゃられ大丈夫なのだろうか?でしたが折角なので珍しい赤のルフレーヴを。流れ的にはこれほどの贅沢もまたとないのでしょうが、やはり白を代名詞とするこの造り手の本領はやはり。幾分チャーミングなイチゴのドライ・フルーツをイメージさせるこのブラニの’94は稀少な最後の1本でもありました。

          Sommelier R.Imamura