Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルギニヨン

月末を辛うじて追い込みながらの意地を見せているところかと。昨夜も金曜ながら中盤までの動きは穏やかで。1:00以降と最終のドクターの2:30からの動きにらしい結果は。
・Chambolle Musigny’93 Christian Clerget
・Santenay’96 Yves Girardin
・Charmes Chambertin’88 Camus 1500ml
金曜ながらもこの1:00までは地道にグラス・ワインで積み上げていく形で。ただ、昨夜は前日の残りのシャトー・ベレール’85など数種の美味しいアイテムが使いきりにて。
何時ものお寺関係のムッシュは、今夜も饒舌で。ブルゴーニュへと完全に移行されたお好みは理解が出来る状態でもあり。
ただ、やはりどちらでも同じようにこの限られた本数の飲み頃のブルゴーニュはお持ちではないでしょう?現実にボルドーしかお持ちでないレストランさんも有られても当然でしょうから。
ヴィニロン・セレクションのような形で届けられるこの2本は、響きの良いシャンボール・ミュジニとお値打ちのサントネー。どちらかと言うと2本とも繊細さを持ち味に柔らかく迫るタイプで。
’93らしく完全に円みを帯び美しい照りを持つクリスティアン・クレルジェ。人気のエリアだけにここぞの状況に威力を。
南の果実のふくよかさを全面に押し出しながら余韻に艶やかな酸を讃えるイヴ・ジラルダン。グラスで後1杯づつとのお言葉ながら結局ボトルを飲み干す流石のお二人で。
お席のご確認でご常連さんがたは、声色を変えられたりと微妙に遊びの要素も。ただ、こちらも酔い始めておりましたら・・・・。ですが流石に昨夜は見え見えの偽装でしたので深夜の6名様に。
このカミュのシャルムの’88のマグナムはお勧めです。6本仕入れたのも理由ですが手が届かないブルゴーニュのグラン・クリュの中ではマグナムのそこそこの熟成を経たものは中々見つけ難く。そんな悩みを少し解消してくれる味わいもまた納得の1本。
グラン・クリュながらも幾分チャーミングなシャルムで、今何とも飲み頃の印象を。気まぐれな’88の中で熟成によりやっと本来の素性を発揮し始めるお買い得。
11月も終わりますな・・・・。

            Sommelier R.Imamura