Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

集中を

本当にゲストの動きと言うか動向には何か波長のようなものがあって。面白いくらい気配の無いときもあれば、集中してお越しの皆様に手数が足りないことも。
昨夜は課題の新規顧客獲得なのでしょうか?二度目のご利用の方々が数組。ほとんどをご常連さんで担われる私のお店はやはり今後も考えるともう少し若い世代にも顧客が欲しいのは本音です。先日、税理士さんにも”顧客の幅ももう少し広げるべき”との助言にも最もな感覚はございましたが。
・Santenay’96 Yves Girardin
・Chateau Les Carmes Haut Brion’94 Graves
とは言いながらもやはりボトルでそれなりのワインが動くのは明らかに私よりも年長者のご常連さんばかりで。
歯科医Kは、いつもながらの年の差カップルで。この季節も店内ではTシャツ姿に鍛えられた筋肉には年齢を想像出来ませんが。
ですがお好みは筋骨隆々のボルドー・スタイルでは無く、洗練された果実味を主体とするブルゴーニュを。何時もながら綺麗に熟成を重ねたお値打ちのブルゴーニュを市場に届ける西村さんにも感謝ですが、より多くの方にこの優美なワインの時を経た美しさに触れていただければ嬉しく。
そして今宵も2本ほど、この次のクラブさんにお持込用のワインをお渡ししましたが。私自身もお世話に為るお店なだけに微妙な感覚もございましたが確かにブルゴーニュのこのクラスの飲み頃はお持ちではないでしょう。発想は微妙ですが・・・・。
海外からのゲストですね。京都の地場の方のご接待を受けられて以前何度かのご来店を。そんな兼ね合いの中、良く覚えておられマダムをお連れになられ私の本当に拙過ぎる英会話にもご理解を。
如何なのでしょう?現状の円高は。ただ、流石にその手の会話は不可能で。そこにワインの銘柄が妙に現実感がありましたが。
いぶし銀のグラーブは、少し意外でした以前はローヌやトスカーナの中々面白いものをお選びでしたので。ただ、やはりボルドーの幾つかの銘柄は垂涎の的であることには世界中変わりは無く。やや、珍しさのあるカルムの’94は深夜の時間帯の私には幾分強く感じられ。ただ、こちらにはおそらく進み過ぎていない腰の有るタンニンが寒さを忘れさせる1本だったのでは。

            Sommelier R.Imamura