Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

病は気から

うーん、やってしまいましたな。書くことがありません。残念なくらい。
ですので本日はお昼から耳鼻咽喉科に。汚い話ですがあの吸引の機械は本当に素晴らしく、赤ちゃんでも苦しみを少なからず軽減してあげられる問題点を解決出来るならば自宅にも1台欲しいくらい。
やはりアレルギーもあるのでしょうが、喉の炎症が原因のものらしく。
さて、今宵はもう1冊の読書を。
”パリスの審判 カリフォルニア・ワインVSフランス・ワイン”と言うもので。
要は1976年にパリにてカリフォルニアとフランスの同じような毛色のワインをブラインドにてワイン界の権威に点数付けをしてもらい優劣を競うもののノン・フィクションで。
賛否両論ながらも結果的には、カリフォルニアのワインの品質にも目を向け更なる向上へと誘う機会になった出来事だ。
ちなみに出されたワインの銘柄は
フランスから白はルローのムルソー・シャルム、ドルーアンのクロ・ド・ムーシュ、ラモネのバタールにルフレーブのピュリニ。カリフォルニアはモンテレーナやシャローン。どれもヴィンテージは’72’73などで。
赤はムートン’70、モンローズ’70、オーブリオン’71、ラス・カーズ’71で。スタッグス・リープ’73、リッジ・モンテ・ベロ’71、ハイツ・マーサズ’70などで。
そしてテイスターの面々がAOC委員会の主席審査官。ジスクールのオーナー、トゥール・ダルジャンのシェフ・ソムリエ、ヴィレーヌさん、タイユヴァンのオーナーなどこれもまたストーリーが色々で。
ヴィレーヌさんはどうやらマダム・ルロワにやはり責められたようで。審査官はムートンの伯爵に辞任を迫られたような。シェフ・ソムリエもまたオーナーに今後の試飲界の参加を戒められ。
結果赤も白もカリフォルニアのものが優位に立つ結果にワインの世界観も少しだけ。
個人的には未だにボルドーのこの銘柄は現実に扱う機会もあり不思議な気もしますが。カリフォルニアはこの辺りのヴィンテージはあまりないな。
そしておそらく無理でしょうが、スタッグス・リープの’73が。職業柄と生まれ年の関係でおそらく高級銘柄の’73はほとんど機会が有ったかと。ですが流石にこの歴史に名を刻む赤の1番になったカリフォルニアは未だ。

           Sommelier R.Imamura