Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵も偉大な

休日をいただきました。体調を崩しておりましたが、かなりゆっくりと静養が出来また新たな気持ちで11月に取り組ませていただこうかと。
月曜の祝日は気分の問題ですが、偶に伺うお商売の神様の元に。伏見稲荷は七五三の関係かお人も多く、賑やかではありましたが次男彩人のよちよち歩きの練習にはぴったりのコースで。後半、こけてしまい壁に顔からつっこむアクシデントもございましたが。
もひとつは長男青龍の運ならぬ”うん”を踏んでしまうトラブルに歩いて5分ながらも急ぎ足の帰宅が為されまして。
さて、先週末の11月のスタートは素晴らしい後半の偉大なワイン3本に気持ちよくスタートを。
・Veuve Clicquot Ponsardin Brut’73
・Chateau Corton Grancey’71 Louis Latour
・Vosne Romanee’85 Daniel Rion
福井からの大柄なムッシュは、今宵は神戸からお電話を。お待ちする意味合いも楽しみながらもマダムは6時間も空腹に耐えておられたようで。深夜のお食事はシンプルながらも極上のワインと共に。
シャンパーニュは十分に熟成を経たヴーヴ・クリコから。比較をする意味合いもございませんが、シャンパーニュが唯一とも言える良さを見せたエリアの’73なだけにやはり素晴らしい芳香を。それほど必要とも思えないシャープな泡などは当然・・・・。
’71はマダムのヴィンテージの為にご指定でしたが、’70年代前半では中々の出来の生産年かと。その為か最近はあまりお見かけもしなく、そして価格もそれなりに。結局、最終のお支払いには不安もございましたがボルドーの手持ちに比べるとやはりお勧めは今宵ブルゴーニュで。
コルトン最大の所有者ルイ・ラトゥールの極上のこのキュヴェは、かなり淡く美しい輝きを放っておりましたが本当にこの辺りが最後の本当の意味での美味しい味わいを保っておりました。もう、数年後にはまた異なるスタイルのお好みを持たれる方にお勧めすべき状態でブルゴーニュのオールドへの興味と言う探究心は常にリスクを背負いながら。
ただ、やはり本当に素晴らしいブルゴーニュは待たされてしまったマダムの心を一瞬にして。そこにこのエリアの神秘性は深まります。
最後はセイフティーな’85のヴォーヌ・ロマネ。こちらは深夜の1本でしたがまたまた最後は気まずい雰囲気にて。 R