Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

神様のグランクリュ

10月最終日の昨夜は、最後の最後まで追い込みましたが後一歩及ばずそんな感じの先月の結果になりました。ただ、被害は最小限に抑えられたのでは?そんな気がします、それもやはり支えていただける皆様のお陰かと。
・Echezeaux’94 Henri Jayer
・Beaux Freres Pinot Noir’97 1500ml
・Deutz Brut’74
11月のご利用の予定でしたが、昨夜のご来店に本当に”貢献出来れば”とおっしゃられていたのが心より嬉しく思える瞬間でしたが。
今月は2本の故人ブルゴーニュの神様を扱わせていただけソムリエとしては光栄です。また、こちらのムッシュがおっしゃられるように確実になくなっていくワインですので。ふと今宵世界中でアンリ・ジャイエのワインにめぐり合えた方がいったいどれくらいおられたのだろうと考えさせられましたが。
’94のエシェゾーは以前硬さを否めずに飲み込んだ記憶のあるワイン、ですがやっとそれらしくそして流石グランクリュと言う香りの華やかさを。コルク自体はまだまだ赤い液体の浸透はほとんど無いもののブルゴーニュ・ルージュには無かった神様の刻印がまたコレクターの心を擽ります。
開けたてより拡がる薔薇の芳香は正に官能的なブーケでここに見出される価値観が。じっくりと1本を飲み込まれるムッシュに相応しく。
3:00からの追い込みは、ぐちゃぐちゃな感じではありましたがいつものムッシュのご利用がやはり私共本来の展開を見出す瞬間で。
こちらはやはりまだまだ硬いですか。’97とは言えオレゴンピノノワールはあのパーカーさんの義弟の造るワイン。評価を敢てしないこのワインですが個人的にもう1本のストックはしばし寝かせておきましょう。
流れ流れた’74のお姉さんのお祝いのシャンパーニュはここで出ていきました。デゥーツ、通好みのこのハウスながらも幾分酸の濃度が高く。どちらかと言うと官能的よりも厳格な親父と言うスタイル。まあ、それでも熟成年数が中々なので白ワインの如く落ち着いたニュアンスも。
5:00まででしたが何となく納得出来る清清しさもある10月の最終のビジネスでした。
11月もよろしくお願いいたします。後11月は3日と24日の祝日を臨時の休業日とさせていただきます。

               Sommelier R.Imamura