毎月の流れながらも私は月半ばのこのところの閑散とした時間に苦戦しております。毎月このあたりから盛り返してはいるのですが、今月は何か嫌な予感と言うか。そこに追い討ちをかけてワインのお支払いが月を早くして届けられそうで予定外の感覚ではありますが後半に期待をいたしましょう。
・Ｖｏｌｎａｙ’００ Ｍａｒｑｕｅｓ ｄ’Ａｎｇｅｒｖｉｌｌｅ
本当に美味しいワインとは？よく問われてしまう内容ですが、やはり答えはないかと。ただ、飲み込んでおられる量や酒質で行き付くところは大体傾向があるような気はしますが。
今宵はいつものマダムが珍しく早めの時間帯のご来店にゆっくりとお相手をさせていただけるような。年齢不詳を明らかに感じさせる彼女は、夜のお商売のキャリアが本当か嘘かは解かりませんがかなり長く、なのに来年は新入社員として就職が決まられており。確かに濃密な色気は漂わせておられますが・・・・・。
そんなマダムも飲み込まれた量とは関係なくワインの美味しさには答えがまだまだ出されていないようで。私的にはお出しさせていただくワインのタイプで何となく彼女のこのところの傾向は見えてきてはいますが。基本はボルドーなのかブルゴーニュなのか、そこにカリフォルニアやチリなどが当てられてくる対処法ですが反応が最も良かったのがプスドールのサントネイ･グラヴィエール’０４でした。そしてこれも贅沢なグラス・アイテムですがダンジェルヴィーユのヴォルネイ’００、ややまだ若い酸を感じさせますが流石に余韻の伸び方が綺麗で伸びやかな甘みをしっかりと。特にブルゴーニュは”はあ、美味しいな”と素直に感じさせられるものが出会いとしてあるものなのでソムリエながらも毎回の一期一会に心躍らすことも。
そんなことを考えながらもご一緒しながらボトルが空いてしまう今宵も肝臓だけは鍛えられて・・・・・・。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
