Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ベリー・ブラザーズ

何となく嫌な予感が的中してしまった、閑散とした金曜日に。中盤からやっとでしたがそこでまたもやお勧めいただいたコヒーバに恍惚としてしまい。
・Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Vieilles Vignes’02 Olivier Jouan 1500ml
・Mailly Grand Cru’98 Berry Bros & Rudd Ltd
どうもこちらのムッシュがお越しの際は、失礼ながらも動きが穏やかで。まあ、その分中途な時間帯ながらも楽しませていただける関係もありがたいのですが。いつもながらボランジェから今宵はシャトー・オリヴィエ’88のブランを経てオリヴィエ・ジョアンを。このマグナム、予想以上に熟れておりブルゴーニュに求める若い段階でのパフォーマンスを十分以上に持ち得ており¥1200−帯のグラスでお使いするにはもったいないぐらいの上質なものでした。’02と言う中々の作柄でもありますが、個人的にはあまり良い印象の無いオート・コートなだけに西村さんにも難色を示してはいたのですが。開けてみれば特に余韻の膨らみが素晴らしく。偶にはグラスでもマグナムを扱えればとトライしつつあるこの頃で。
結局、そうこうしながらもサンテミリオンのクロ・フルテ’99までグラスで開けながらカウンターは紫煙に包まれておりました。
今宵がお別れ会のようで5名でのシャンパーニュでした。今月の特集に含ませていただいたマイィのグラン・クリュ’98はベリー・ブラザーズに収められたもので。近年のワインのファンド等による高騰の原因を作りだしたのでは?と言われるロンドンの老舗のワイン・エージェント。イメージは色々ですがやはり品質には信頼出切るものでは。(ただ、今年のコンティ’70は極上でしたがエシェゾー’70は厳しいものでした)そして今宵は’98ながらも中々の蜜のニュアンスに流石特級と皆様一様に。5名様なのでほんの少しの量ではありますがこれから就かれる中国でのビジネスは新婚のお二人には幸多いものでありますように。

              Sommelier R.Imamura