Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

グラン・ミレジム’90

月末の最終の二日間はおそらく、言葉は悪いですが捨て試合のような気がしておりましたが・・・・・・。やはり、鳴かず飛ばずの印象は否めなく。後半にドクターとのお楽しみが滅入る気持ちに渇を。
・Cuvee Grand Millesime’90 Alain Robert Mesnil Tradition
少し悩まれながらも今宵4件目の私共では、またもや気を使われシャンパーニュを。少しだけ打算的に物事を考えてしまいそうな瞬間もございましたが、先生のアラン・ロベールの一言で何か救われたようにチョイスが為されたような。これだけ大量にリストに並べさせていただきながらも、こんな瞬間に”ああ、自宅地下のセラーのあの1本を持って来ておくべきだった”と考えてしまう贅沢な思考回路も。
さて、裏張りに刻まれた”グラン・ミレジム’90”とは流石に厳かな感じですが確かに彼らのリリースするキュヴェは’85’86’90と贅沢なほどに限られており。個人的には’86が無ければどのヴィンテージも極上の洗練さの極みを感じさせられるのですが・・・・・。’85は言うに及ばずですが、この’90も早い段階のイメージを持ち続けておりましたが今宵は十分で。とてもとてもアンズのドライ・フルーツのニュアンスに支えられる様相で柔らかく上がり続ける繊細な泡の美しさと優美な物腰に思わず華のないシュチュエーションに心少しだけ・・・・・。
そしてやはり紫煙を避けては通れず。ワインは十分に甘えさせていただけるのですがシガーはこちらのムッシュにはいつも”自腹で!”と一言告げられてしまい。当たり前でもありますが、そんなもので。結局、後のことを考えるとゲストよりも長い十分すぎるほどのサイズを選ばせていただき正解でした。そして今宵もゆっくりと後半を過ごさせていただき。
さて、気が付けばもう10月に。10月はフランスの特別なワインを少しだけ揃えて特集に。アンリ・ジャイエ、いかが?

              Sommelier R.Imamura