Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ここはビジネスかと

強烈に寂しさが募る昨夜のカウンターでした。まあ、そんな日もありますか・・・・・。それにしても9月は伸び悩んでいるような。
・Cabernet Souvignon’05 Souverain
・Cabernet Sauvignon Reserve’05 Pascal Toso
男性陣5名でのご利用は、続いてお越しになられるゲストのお顔ぶれが非常に気になります。お一人での女性でも気を使いますが、予想通り男性お二人で・・・・。ありがたいことですが昨夜も加齢臭漂う大人の空間に。
ロマネ・コンティは自宅のセラーにお持ちのようです。こちらのムッシュは、ただヴィンテージすらご記憶にないそうで。代わりにお支払いになられたプライスだけは¥700、000ーとしっかりと。らしいお話しぶりでしたがラターシュやリシュブールをご購入になられていないことだけを・・・・。
さて、そんなムッシュにはこれまたらしいのですがカリフォルニアのソーヴェランを。’05のパワフルさ全開でその上毎ヴィンテージ感心させられるほどの素晴らしい出来栄えと言うか作りこみ。事実、グラス・ワイン・リストからも確かもう4年以上のお付き合いを続けているのでは。溢れんばかりのカシスの凝縮した香りにいやらしいほどに樽に由来されるはずのオークのアロマはまるで新樽100%のトップ・シャトーを想像させてくれます。まさにカリテプリなお利口さんのワインかと。本音でゲストにもビジネス的にも非常に有効な1本かと。
2本目もまたアルゼンチンの同様のスタイル。十分すぎるぐらいのドロリとした質感はこれまた。響きとしてはカリフォルニアには一歩譲るもののお飲みいただければこの造り手の上質さはご理解いただけるかと。ただただ、個人的にはしなやかさが望みたく、先の2本は公私共に充実された元気な方々のお好みなスタイルかと。

            Sommelier R.Imamura