Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

なんか腑に落ちなく

店休日の昨日は神戸のイケアさんに。テナントと商品が膨大すぎて、良く解からなかったですが食器のコーナーでは使えるアイテムが。特に軽い気持ちで購入したデキャンタはもうリーデルさんのものが高すぎて買えないな!と鼻息を荒く。でも、良いものは高くても当たり前か。
夕食に友人のリストランテに三条室町辺りですが、リストランテ・オルトさんへ。まだ、私も20代でしたが彼(シェフ)と短い期間ながら一緒に働いたことが思い返せば、大してお金もございませんでしたがもっとも多くのワインを飲み込んだ時期ではないでしょうか?毎晩のように閉店に近い1:00を過ぎると彼がフロアを越えて飲み会が。そんな彼のワイン・リストは素晴らしくおそらく10年来以上前より集めてきたイタリアンが。ちなみに私は昨夜はガヤ・アンド・レイのシャルドネ’93を。こんなものは市場に本当に残っていません。ましてや¥25,000−は良心的です。悩んだミアーニのメルロー’95もまた興味深く。おそらく知る方がお越しでしたら一瞬にしてワインは無くなってしまうでしょうが、彼の人柄の素晴らしさとそこに表現されるお料理は、気難しい長男がキノコを避けながらもほぼ完食したパスタからも実証かと。皆様も検索された上、是非ご利用を。まだオープンされたばかりの若いお店です、難しいことを言う方はご遠慮ください。
さて、私どもの先週末の土曜日はやはり高額ワインが飛んでいった金曜の後だけにやや寂しく。後半に何か腑に落ちない感じで開けさせられてしまったシャンパーニュでしたが。
・Deutz Brut’82
うーん、良くしていただいているので愚痴っぽくは書かずにおこう。通好みのシャンパーニュ・ハウスのこのデゥーツ。この頃少し熟成したヴィンテージのミレジムが市場に。個人的には何と言うか、煌びやかさと言うかインパクトには欠けるような酒質かと。ただ、飲めば飲むほどその素性に気付く場合もあるような。そんなところにも通が唸る対象なのかもしれません。後は相性かもしれませんが思い返せばシャンパーニュで飲んだアムール・ド・デゥーツ’98のタイトさに心寂しくなったのは過去のことですが。
ただ、やはり25年くらい熟成しますと本来のポテンシャルと言うかそれ以上の味わいに。キャラクターとしてはやはり酸がメリハリを為すのですが、その後に続くアカシアの蜂蜜はシャンパーニュに求める極上の。R