Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’85はいつまでも

うーん、世間はお給料日とは言え、お天気同様どんよりとした営業に。そんな雨は愛車のミニのリア・ハッチから見事に雨漏れを証明する僅かながらも疑いようのない水溜りを。見なかったことにしよう。
・Michel Rocourt Brut’93
・Chambolle Musigny’85 Bouchard Aine & Fils
ああ、浅はかな言動に反省しながらもお取り巻きへの失態に週頭から戒めていただき。どちらにしてもこちら側の不手際かと、再度申し訳ございませんでした。
ながらも変わらないご愛顧に感謝しながらも寂しき期間でのお話も出られておりましたが、それもまた致し方なく。今宵はやや若めのシャンパーニュで。そうですね、そろそろ’90年代前半のヴィンテージはシャンパーニュに於いてもそれなりに楽しめる熟成感を醸し出し始め。ミシェル・ロクールの’93も何本か扱わせていただく内に成長の過程が如実に見て取れ。いつもなら’80年代や’70年代のものが多い中でも十分に芳ばしいナッツのニュアンスは大切に育てられた証。
永遠の素性を放つ’85は、どのボトルでもそれなりに。未だに若々しさをも感じさせながらもシャンボールらしい酸の鋭角さは女性的にも感じられまた移り気の捉えどころのなさを。それにしてもこの市場の要求が過多な時代ながらも、造り手のランクはさておきながらも現存し続けるヴィンテージはワイン・ビジネスのサイズを感じさせられます。今回はイタリア周りのもので、こちらもまた大切に保管されていた何の問題もない素晴らしいボトルかと。
さて、通常は閑散期と言われる8月も終わりに近づき。月末が週末に合わさる今月は最後まで気は抜けないのでしょう、もう少しがんばりたく。涼しさも感じさせられるこのところの晩ですがワイン・グラスを傾ける祇園街も如何でしょうか。

               Sommelier R.Imamura