Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵もヴィンテージ

前半の落ち着き払った展開に、半ばどういたしましょうか?と不安を感じておりましたが、結果的には綺麗な形に。
・Nuits Saint Georges Au Chouillet’98 J.Crotet
・Deutz Brut’82
・Vang Dalet Superior’07 Viet Naim
・Chateau Beychevelle’78 St Julien
・Chateauneuf du Pape Pignan’02 Chateau Rayas
・Clos des Lambrays’80 Lambrays
危険なニュイのページからスマートなご注文をいただけ。エマニュエル・ルジェが仕込む特別でお買い得なジャン・クロテは骨太ながら、ふくよかさを整え。
とても対照的ではありながらも興味深い魅力を感じさせるマダムがお一人づつでのご来店に。追い討ちを掛けるようないつものムッシュのこれまたお一人に面白い展開がひしひしと。恋愛感は年齢はほぼ同じながらも随分異なるもので驚きも隠せませんでしたが、ワインはここからが本番のような。
苦し紛れながらも熟成したデゥーツは甘美な柔らかい泡を讃え。
ベトナムのお土産はこのワイン、華やかさには欠けるもののそれなりの味わいにこれもまた素晴らしい経験をさせていただけ。
やや感覚は異なるもののピュアなマダムのヴィンテージは’78で。やはりお隣のマダムの’77には勝ち目など全く見当たらないエレガントのボルドーのベルサイユ。
このお持込が非常に非常に印象的でした。’02と若すぎるながらも彼等の作り出すワインの素晴らしさに驚かされ。何とも豊満でセクシーな甘みに思わず仕事を忘れてしまうほどの。見つけたら買っておきたい、極上です。
’80は中々玉もないだけにこれまた苦心いたしましたが、まあ手持ちがあるのでいいでしょう。評価の定まらないランブレイですが、状態も良く綺麗に酸を溶け込ませたこれまた誘惑的なブルゴーニュ。流石にグラン・クリュは色々言われようともそれなりのパフォーマンスを。
結局、今宵も帰宅は完全に朝日は昇りきっておりましたが・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura